ラボがつぶれるというか、予算がなければ5年で消えるを繰り返している。
http://www.jst.go.jp/crds/pdf/2013/OR/CRDS-FY2013-OR-01.pdf
を見るとわかるように、
成長速度がすごかったので、それがこの数年にぶったことが、
「つぶれた」というような表現を生んでいるのではないか。
実際にはラボごと移動というのがあるので、自分の知る範囲では「つぶれてたいへん」という話は聞かないけれど、
規模縮小で留学生受け入れ困難みたいな話は聞く。でも優秀な人材はいつでも求められている。
アメリカで良いなと思ったのが、高級官僚という存在自体がない?ことだ。なんだか良くわからないのだけれど、
大学の幹部級がそのまま高級官僚になっていることが多いという事が文科省中心にまわる日本に慣れている自分にはうらやましく見えた。
例えば大学の学部長が今度共和党が大統領選勝ったんで、行って来るわー、と4年消えて何やってんのかと思うと、
事務次官みたいな仕事をしていたりする。官僚の専門職はもちろんいるんだけれど、トップクラスは民間の人間がすることがあるみたいだ。
コンドリーザ・ライスさんみたいな感じ。彼女だって大学の職員でありながら、いきなりブッシュ政権に呼ばれてしかも実務能力を発揮したでしょう。
それは偶然ではなくて、大学での職員の中に、社会のリーダーシップを取るべき人々が常に控えているという事であって、
これはすごいやと思った。
そういう能力はどこで鍛えられるのか。例えば日本人の同僚が数億円レベルのグラントをとって、その分野じゃトップクラスになっているとすると、
その2年後のグラントの審査にはワシントンに呼ばれてどの研究にお金を分配するかの委員をしていたりする。
そういう事やってりゃ鍛えられるよね。
まだ30前の若造、しかも自国民じゃない人間にそれをやらせる国の懐の深さを見た。
ラボは雇った研究者を簡単には人を首には出来ない。ある程度業績があればビザは出さないと弁護士が出てくる。
だいたい、アメリカに来たらすぐグリーンカード取る弁護士に話しとおしていろいろ始めるんだよ。
でもやはり無駄な人材と言うのは出てくるもので、それが日本人だと「帰ったほうが幸せだよ」と言えば帰ってくれるという点で、重宝だ。
逆に雇ってくれやすいという事でもあるので、日本人で能力のある人は海外をしっかりと見て、出ていくべきだと思う。
で、もちろん雇われて向うに行ったら最初にやることはグリーンカード申請の専門弁護士のオフィスを探すことだろう。これはちょっと冗談だけど。
興味があったらがんばってみて。
日本でくだらない学歴ロンダリングやってるよりは面白い人生になるだろう。
景気が良いことがとても大切。