おとなしい子です。
夕食に苦手なピーマンを出すと、ピーマン以外をきれいに食べ終わったあと、数分にらめっこして、
残してもいいんだよ、というと、「ううん。食べる」とみじかく言って、口に詰め込んで笑顔をこちらに向けながら咀嚼して飲み込んでしまいます。
ごちそうさまをしたあと、おいしかった?と聞くと、うん、と頷いて、もうケロリとしています。
たまに友達と喧嘩して帰ってきても、「あの子は悪いけど、わたしにも悪いところがあったから…。あの子も悪いけど」となどとつぶやいて布団に潜り込んでしまいます。
そんな娘ですが、その日は様子が違いました。
泣きながらアパートに帰ってきた娘に、どうしたの、と声をかけると、声を上げて抱きついてきました。
わたしはホットミルクを出して、彼女が落ち着くのを待って、話を聞きました。
「パパがね…女の人となかよくしてたの」はなをすすりながら、娘は言いました。
わたしはふだん家にいて家事をしています。夫は平日は働きに出ていて、その日もいつもと変わらないスーツ姿で、いつもと変わらずに出勤していました。
でもその日の帰り道、娘は偶然目撃してしまいました。
娘によると、「ママより若い、先生よりもたぶん若い」…おそらく20代前半と思しき女と、肩を抱いて歩いていたそうです。
はじめに夫の後ろ姿に気がついたとき、娘は声をかけようとしましたが、いつもの父親と違っていたその様子を見て、怖くなってやめました。
二人は楽しそうに笑っていました。
通学路はホテル街と近くはないのですが、「仲が良さそうに、たまにキスして」いました。
その場で立ちつくして、バレないように声を殺して震えていると、二人の背中は離れていったそうです。
怖かったね。もう大丈夫だからね、とわたしは話を終えて泣きやんでいた娘に言いました。
今日はもう寝なさい、と言うと、娘ははれた目を拭ってうなずき、席をたちました。
最後にふりかえって、
「パパと離ればなれになるのは嫌」
ポツリと言い残しました。
「女の幸せは、男の肩にかかっている。だから、浮気する自由もある。」
その晩夫を問いただした私に、彼はそう言いました。
哺乳類は元来一夫多妻だ。日本では江戸時代までずっと一夫多妻制だった。強いオスの好き勝手が繁栄をもたらした。当時の江戸がどれほど豊かだったか知っているか?
妻のことはもちろん愛している。だが本来、男性の性欲は、自分の子孫を反映させることを目的としている。
それを抑えこもうとするマヌケは、自分自身を敵に回すことになり、それがパワーロスになって、結局、負け犬になる。
自由に生きているからこそできることだ。
バブルも終わり老害どもが社会の重要なポジションから抜けない、ワーキングプアの蔓延したこの社会で、
娘を週三で習い事にいかせている。妻に専業主婦であることを許している。男が正直に生きているから、女が幸せになれるんだ。
なあ実際、こんな家庭がほかにどれだけある?
たしかに知り合いのママ友の話とくらべても、わたし達はずっと良い暮らしをしていると思います。
今の世の中、わたしたちが”ふつう”だ、なんて口が裂けても言えません。
でも、、、
でもね!!!!!
男の性欲のために、娘が泣いています。
「相手の立場に立って考えなさい」。娘にはそう言ってきました。わたしも母からそのように言われて、育てられてきました。
わたし自身は浮気しようと思ったことなどありませんが、もし男に生まれてこれてたなら、違っていたかもしれません。
それに支えてくれてる男がいなければ、いまの家庭はなかった、とも思っています。
娘のためにも、夫を許してあげるべきでしょうか。
男友達には「どうしてそんな男と一緒になったんだ」いわれました。
女友達は口をそろえて、「夫が悪い。別れるべき」といっています。
でも結婚前に男のすべてを理解するなんて無理です。浮気する人かどうかなんてわかって結婚する人がいるんでしょうか。
それに女手ひとつで家庭を支えていくのは、けっして簡単じゃないです。違いますか。
かといって代わりになってくれる人がすぐに見つかる、というのも甘い、と思っています。
わたしはどうすればいいんでしょうか。
タイミングがあからさますぎる 数日寝かせろよ
すでに大炎上して燃えカスしか残ってないからな