職場にいても欝がどんどんどんどんひどくなって、それでもだましだまし勤めてたけど、
いよいよ辛くなって辞める気満々になって、ならば辞める前に病気の診断書をもらって
失業保険を早くもらうくらいのことはしようと姑息な思いで精神科を受診した。
先生は話をウンウンと聞いて、「休むっていう選択肢もあるよ」と言ってくれた。
休むことでどうにかなるかもしれないし、ならないかもしれないけどその時はまた診断書書くからもっと休めばいいし、
そう言ってもらって、そこまで頭がまわらない自分はほんとに病んでたんだなあと気がついた。
別に仕事が激務で病んだわけじゃない。おそらく自分のいるポジションは職場の中で最下層、
最も閑職といえる部署だ。私の家庭の事情などを考慮した上での会社側の気遣いによる配置だ。
目の前には毎日激務に向かっている同僚がいる。自分も同じフィールドに立ちたかった。
激務の人たちからしたら私はただの窓際族に写っているんだろう、能力もないからお気楽な勤務形態だと。
周りはそう思っている、と思い込んでいて、それが辛かった。働ける。働きたい。働けるところを見せつけたい。
でも家庭の事情でそれができないことも分かっている。
今の勤務形態はとてもありがたい。私はできることを全力でやって、お給料をもらって、それでいいじゃないかと
退社後は家のことを毎日必死でやった。閑職とはいえ仕事でクタクタではあったけど、
だけどダメだった、辛かった、家のこともしたくなかったし、なにより会社に行きたくなくなった。
職場では誰に何を言われたわけでもないのに「無能め」と見下されている気がしていて、いつも気を張っていた。
誰も何も言わないのは、みんなが私を見下しているから口も聞いてはくれないのだと心のなかで嘆いていた。
毎日泣きそうだった。職場ではお腹を下したし、吐いたし、泣いたし、倒れた。夜は眠れなくて朝までに何度も目を覚ました。
それで、疲れきって、辞めようと思って最初に戻る。
お医者さんは2週間の休養を要すると診断書を出してくれた。
上司に相談して、(もともと閑職だから)あっさり休ませてくれた。
ちょっとだけバタバタと休み中の引き継ぎをして、2週間休んだ。
上司からは「職場への改善要求なんかはある?」と聞かれたけど、別に会社は悪くないと思ったので「ない」と答えた。
※まあ強いて言うなら上司や他の同僚から私への仕事の振り方・あしらい方がぞんざいだったから見下され感を覚えたんだろうなと今は思う。
書類の渡し方一つ、メールの文章ひとつとっても雑というか乱暴だ。とはいえそんな些細な事、と思って恥ずかしかったし、スルースキルがない自分が悪い、と思うのも事実。
休職して、何もしなかった。出された睡眠導入剤を飲んで寝ていた。家のことだけした。
最初の3日くらい「何もしない自分」に自己嫌悪めいた焦りがあったけど、それも2週間の間に慣れた。
とにかく時間があれば寝倒し、自分のことと、家のことだけして、社会的な関わりは断った。
「誰も自分のことなんて気にしない、見もしない」というネガなイメージが、
「私がどうであろうと他人には関係ない、気にしなくていい」と少し前向きな色を帯びた。
お医者さんにそういうと「いい傾向だね。もしまだしんどかったらまた診断書書くからね」と言われた。
ここに、いざというとき自分を守ってくれる人がいる、と思うと安心した。
家族には、「顔色が戻って、落ち着いてきた。よかった、一時期はひどかった」と言われた。
いつもちゃんと私を見ていて、気にかけて、心配してくれる人がいる、と思うと嬉しかった。
出勤できそうな気がしてきた。
いや、どうせ無理だからやめなさい やめたらちゃんと一人としてカウントできるから キミはそこでは役にたたないのだから しっかり休んでちゃんと合う職場を見つけなさい
どうでもいいけど鬱って頭良い奴のほうがなりやすいよな。