コミュ障で元来ヲタコンテンツが好きな人間なのに、無駄に背伸びしてリア充系のグループと体育会系のグループに身を置き、かれこれ10年になる。そんな自分はもう30代半ば。
だけどもう限界だ。少なくとも今まで生きてきた時間と同じか、それ以上の時間をこれからもここで過ごすことを考えたら心底うんざりしてしまった。
なので別のグループを探すことにした。
人の情を全く理解できないのだ。
だから理屈と知識と情報の海で生きてきた。それしかうまくやる方法がなかった。
だけど世の中の多くの場所では、どうやら情を直感的に理解して、適切な対応を余裕でこなせる人=大人とみなされるらしい。社会性を備えた一人前の大人とは、そういうことのようだ。
理屈と知識と情報しか見ない人はマイノリティで、そういう人でも快適に過ごせるコミュニティは少ないと思う。
しかもそういう人は子供の頃いじめに遭うリスクを伴うし、成人しても周りから「あいつはそういう奴なんだ」と区別され、普通のコミュニティでのポジションは低い位置に留め置かれるわけだ。
そしてリア充も体育会系も、普通の人よりさらに情を重んじると来ている。
そう考えると羨ましいのは、18歳くらいで「大人」になってしまうDQNのお兄さん達だ。
すぐに彼女見つけて結婚して子供作って家庭を養う立場になるのはごく自然というか。
その代わり30過ぎた頃には立派なオッサンというかオヤジ化してしまうが、それはそれで貫禄あるから困ってしまう。
「十で神童、十五で才子、二十歳過ぎればただの変人」という育ち方をした自分からしてみたら、これ以上ないくらい青く見える芝生だったり。
とにかく、もう自分は情を重んじる社会で、情が分かったようなフリをして過ごすことに疲れた。
そして疲れる程度に工夫しようとも、ここに身を置く限り、どう頑張っても自分は子供同然なのだ。
子供に社会の重要なポジションを任せる奴なんかいない。せいぜい味噌っかすがいいところだ。
じゃあ死ぬまで子供だったら死ぬまで味噌っかす?そんなんやってられるか。
というわけで、これから「理屈と知識と情報しか見ない、世間一般から見ると子供っぽい人」が構成員の大多数を占めるコミュニティを探すことにした。
これ、「構成員の魔法使い率がやたら高いグループ」と読み替えてもらっても差し支えない。
自分の趣味嗜好に照らし合わせると、キモヲタ方面あるいはネトウヨ方面のグループだろうか。
そもそも自分は「この前の日曜ヒマだったからニコ動で○○系見てたら一日潰れちゃってさドゥフフwwww(秋葉原では「こんにちは最近調子どう?」の意味)」みたいに話しかけられることには全く抵抗感ないし、ガチでコアで濃い人のエンドレス薀蓄に知的()でウケる()相槌を打つことで「友達フラグ」を立てるのだけは得意だったりする(全く自慢にならないが)。
少なくともリア充や体育会系相手に色々気を遣いながら話すよりは全然ストレスを感じない。
10年頑張って結果が出なかったことで諦めがついたというか、諦めるのが遅すぎたくらいだ。
振り返ってみれば、なけなしの自分の強みをもっと活かすべきだった。憧れだけで欲を出した自分がバカだったのだ。
お前はお前が見下してるコミュニティでもうまくやってけるか怪しいもんだと文章を見ていて感じる