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2021-07-07

追記有り】男性問題について何故女性が首を突っ込んでくるのか?という疑問

手芸は「呪い」を解く? 男子高校生編み物を通して自分を取り戻す漫画ニッターハイ!」作者に聞く

「男が手芸なんて変だし」。自分にかけられてしまった「呪い」やジェンダーバイアス解体していく物語ニッターハイ! 』。「男子高校生編み物をする」というテーマはどのようにして生まれたのか。作者の猫田ゆかりさんに聞いた。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_60dc293fe4b0b84c3be32135?ncid=tweetlnkjphpmg00000001

Twitterを見ていてこの広告が目に入ってきた

詳しくは知らないけれど最近流行りの「他人にかけられた『呪い』や『ジェンダーバイアスから解き放たれる人間を描く」作品であるらしい

LGBTなど多様性を受け入れる事の重要性が説かれる今、編み物といういかにも女性的な趣味男性を描く作品はなるほど確かに「男らしさを降りて良い」と男性勇気付かせる物なのだろう、きっと

だけれど、僕は以前からこの手の作品キャッチコピーを目にする度に思う事がある

「男らしさ」という物に苦しめられている男性は確かに存在するだろうし、そんな物を捨てたい自由になりたいと思っている男性もきっと世の中には存在する

だけれど…何故その「男らしさという呪いに苦しめられた男性」を描くのが、

「男らしさに苦しめられている男性」ではなく、

決まって「男らしさに苦しめられている男性を描きたい女性なのだろうか?

「いやそんな事は無い。男らしさの有害性に苦しめられ声を挙げている男性はとても多い」という人も居るだろう

ただ、僕の観測範囲問題なのかは知らないけれど、僕がこれまで目にした「男らしさに苦しめられる男性」を描いた漫画家さんは、決まって皆女性だった

『違国日記ヤマシタトモコが語る、“口うるさいマンガ”を描く理由 「人のあり方は多様でいいと気づくのはすごく難しくて苦しい」

https://news.yahoo.co.jp/articles/190e00f82bd10f71e69750a969bd72110b0109e3

ホモソーシャルってどういう意味? – "男性同士の絆"と"男性の生きづらさ"について

https://note.com/palette_lgbtq/n/nef751beeeb21

たった3例だけれど、男性が「男らしさの呪いから解放されたい」と当事者目線で主張している例を僕をこれまで見た事が無いので、

結果的に「何故か女性男性の生きづらさについて熱心に語っている」印象が僕の中にはある

その男性の生きづらさにしても、「女性目線から描かれた男性」の「男性の生きづらさ」なので、これ現実男性像と微妙にずれてる様な…という違和感を僕は拭えない

ところで最近、「ワンダーエッグプライオリティ」という様々な問題を抱えた女子中学生達の苦悩と戦いを描いた作品があった

かつて数々のヒット作を手掛けた男性脚本家野島伸司氏が手掛けた作品であり、何の事前情報も無く見た所面白くて三か月間楽しませてもらった

この「女子中学生の苦悩」というのが男の僕から見た所本当にリアルなのかどうかは分からなかったけれど、「ああ、こういう事本当にあるんだろうな…」程度の気持ちリアリティはそこまで意識せず見ていた

Twitter等で感想を見る分には女性受けもそこまで悪くなかったような印象があるけれど、実際の所は僕には分からない

「ああ、これって典型的な男が考えたリアリティの無い女だな」と思った女性大勢たかもしれない。それは僕には分からないけど、そう思った女性が沢山居ても不思議ではない、と思う

よく少年漫画ヒロインに対して

「男にだけ都合が良い現実味が一切無いヒロイン

だとそのキャラクターや作者を嫌う女性を僕は昔から時々見かけてきた

僕が「男らしさというジェンダーバイアスに苦しむ男性」を描く作品女性漫画家に対して抱く「何故貴方女性男性の生きづらさを描こうとするんです?」というちょっとした反感は、それに近い物かもしれない

追記

男性男性の生きづらさを全く書かないから、女性作家が目立つだけ

全くかは分かりませんが、男性男性の生きづらさについて女性作家ほどに書かないなら、

男性の感じる男性の生きづらさ」は「女性の思う男性の生きづらさ」よりそれほど深刻な物ではないのではないでしょうか…?

客観視できるからでは? 自分女性を見て「型にはまってるな~」と思うことはある/作者が自分と同じ性別・同じ性格・同じ境遇の人しか描けなかったら作品が作れない。

女性作家が描く男性男性自身が描く男性より生々しく現実的だと感じた事は僕もこれまで何度かあります

ただ、「男性の描いた女性」に対して「女性をよく客観視出来ている、リアリティがある」と褒めている女性をこれまであまり見た事が無く、「男にだけ都合が良い現実味が一切無いヒロイン」と貶す人ばかり見てきました

作者が自分と同じ性別・同じ性格・同じ境遇の人こそ「解像度の高い」キャラクターとして描きやすくなるんじゃないかな、と僕は思っています

追記2】

誤字を訂正しました

"自分と同じ性別・同じ性格・同じ境遇の人こそ「解像度の高い」キャラクター"< これを言い出すと「ユダヤ人を600万人殺さないと『本当の』ヒトラーは描けない」に行き着くので、気にし始めたらキリがありませんよ。

そういえば嘘か本当かは知りませんが、先日キャラクターリアリティについて面白い噂話を聞きました

機動戦士Zガンダム」にパプティマス・シロッコという何を考えているのかよく分からない天才的な能力を持った悪役キャラクターが登場するのですが

監督富野由悠季天才玩具デザイナー村上克司氏をこのシロッコというキャラクターモチーフにしたのではないか?という話が一部では有名で

シロッコが何を考え動いているのかを富野監督シロッコに成り切って必死に考えた結果「こんな奴が何を考えているかなんて分からん!」と途中から嫌になってしまったそうです

「作者が自分と同じ性別・同じ性格・同じ境遇の人こそ「解像度の高い」キャラクターとして描きやすくなる」>残虐な支配者が描いた歴史書はさぞ解像度が高いだろうね

残虐な支配者に支配された側の話は支配された側の方が解像度高く描けると思いますし、支配した側の話は支配者側の方が解像度が高いのではないでしょうか?

 
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