2020-12-18

ニュージーランド移住するなら搾取されることを覚悟しなくてはならない

ニュージーランド来年くらいに国境を開放することを考えているようで、そろそろ移住を本格始動しようとする人もいるかもしれないので書く。

まず、ニュージーランド国境を開放した時点で、99%の人は移住を諦めたほうがいい。今、レジデントビザ申請したときに「どのくらいの期間がかかるのか」を調べないで移住を開始してはならない。まぁ、この数字も嘘なんだが。

移民局のルールと実運用コンビネーションで「時給換算で平均の2倍もらった人だけ審査してほかは永遠に放置する」と明言しているからだ。これは年収換算で10万6千ドル超、国内で上位5%に入る収入の多さだ。今は国境封鎖されており、時給が平均2倍超えてなくても職員が余っているので審査されているに過ぎないし、このルールが変更される気配もない。そもそも選挙権がない移民がどうなろうが政治家からしたらどうでもいいだろう。レイバー移民基本的には反対の立場なので、移民制度を厳しくすることはあっても、ゆるくする可能性は低いし、この運用ルールが以下に常軌を逸しているかに気づくセンスも無いだろう。

申請事態可能なようなので、何年間もの期間と何万ドルもの学費を費やして、何千ドルものお金を払って申請して、ビザが切れるまでほったらかしにされた挙げ句に、申請に費やしたお金も返してもらえないで帰国するというリスクを取りたいならどうぞ。

今のニュージーランドはこの「遅延した」と移民局が主張しているが、どう見てもほったらかしにして発酵した申請がまだ3万件もあるそうなので、正直な話移住はやめたほうがいいと思う。

そういうニュージーランドの現状をいくら話してみても移住をやるギャンブラーは後を断たないような気もするので、ご愁傷さまだ。

誰かがニュージーランド移民局を告訴し、勝訴したらすごく改善するかもしれないが、そもそも彼らは「合法活動している」わけだから、ひどい目にあった移民マスコミに訴えて何かしら記事を書いてもらい、ピーチクパーチク騒ぐぐらいしかできない。

移住成功させた先人も、何代にも渡って住んでいるニュージーランド人も、正直今の移民には興味がない。次から次にくる消耗品程度にしか見えていないかまるでテレビで見るエンターテイメントなので、私のようにここまで本気で移住考える人メッセージを書いている人はいいかもしれない。他の移民国家にもいないかもしれない。

今回は海外移住をするというのは「移民局の気が済むまで人権制限され一方的搾取される期間に耐え忍ばなくてはならない」ということを書いておこうと思う。

以前にも書いたし、NZ増田ブログでも書いたが、移民には選挙権がない。自分たちの訴えを届ける先がない。

裁判は起こせるかもしれないが、裁判など起こせば就職はできないし弁護士など雇えないだろう。

世の中にクレームを訴える窓口がないか、無理に使ったら人生が詰むなんていう組織存在しうるのだろうか。Googleですら訴えても人生潰されはしないだろう。

そして、レジデントビザを取得してからパーマネントレジデントという本物の永住権を取得するまでの3年間の間に政権が変わるので、いくらでも政府すっとぼけることができるのだが、本気で裁判などを起こして追求した人を見たことがないので、今回はこの辺を考えている。

まず、永住権を取得したらこれまでの苦しみがどうでも良くなるくらいに嬉しい、そして後続には「俺は取れたよ!グッドラック!」とだけ言っていればいい立場になる。これがポイント1だ。

次に、永住権を取得したところで、結局貧乏暮らしに叩き込まれるので裁判など起こしている暇も金もない、これがポイント2だ。

ここからリンクはらないがNZ増田ブログでも見てみたらいろいろ書いている。

閑話休題

今回は移民立場いかに弱いのか、ということをかく。簡単に言えば「仕事がなくなれば永住権が取れないで投資した期間と金を失う社員と、いくらでもやって来る移民から選び放題でそれを雇う会社」のパワーバランスだ。もう一目瞭然だ。

移民人権大事だ、と政府公言するが、一方で永住権が取れるまでの危険をかつての半年程度から2年にまで伸ばすという体たらくなので、以下にこの発言が単なるパフォーマンスかはわかるだろう。

半年ならストレスだが駆け抜けることもできるかもしれないが、これを2年にされたらどうだろうか?そしてこの2年もおそらくこれ以上の数字にしたら炎上するからこの数字にしているだけであり、本音は「高給取り以外に割り当てるオフィサーはいない」だ。だから騙されてはいけない。実はこの数字は、今移民局にある最古の申請からの期間だというのはあまり知られていないかもしれない。おそらく今後もこの期間は伸び続けるだろう。そしてどこかで移民の受付を停止するかもしれないが、もう遅いだろう。

まり移住者がレジデントビザを取れるまでの間は、移住者の立場がとにかく弱い、ということだ。クビになれば終わりだ。ニュージーランドでは従業員が手厚く保護されているので、解雇されることはない、ということを頭から信じている人もいるようだが、もちろん解雇されることはある。そしてその基準は実は日本よりもゆるい。

制度簡単ではないが、要は「合法的に解雇する」手段はある。時間がかかる可能性はあるが、それでもせいぜい3ヶ月だろう。そして合法的に解雇されれば合法的にビザ申請は取り消され、合法的にビザ執行し、合法的に帰国するはめになる。

そういうわけなので、従業員であるだけで立場は弱い上に、ビザ申請しているという弱みから更に弱くなるのが移民という存在だ。

先にも書いたが、この「立場がすごく弱い」状態本来であれば、最短にしなくてはならない。これは近代国家としての責任でもあるだろうし、基本的人権移民といえども保証されている。だが、もしあなたが雇った人が2年間位ずっと立場が弱かったらどうだろうか?

そういうわけなので、海外移住はやめたほうがいい。

  • 搾乳されるのは牛だけかと思ってた。 ニュージーランドだとヒツジもか

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