2020-07-09

追記】「好きでない」と「嫌い」は厳密には別の感情じゃないかな…と思った話

最近異世界生物」というジャンルがとても流行っているらしい

現実世界で何らかの事故に巻き込まれて死んだ人間が、その時の知識を持ったまま異世界で生まれ変わり別人としての人生を送るお話、の事をそう言うんだと思っている

小説家になろうという小説投稿サイトでも非常に人気があるらしく、そこから書籍化漫画化もされた「ナイツ&マジック」と「転生したらスライムだった件」という作品アニメを僕は見た事があるし最後まで楽しませてもらった

異世界転移物」というジャンルもあってこちらは別人として異世界で生まれ変わるのではなく現代人が異世界召喚されるタイプ作品の事を指すのかな?

一昔前の作品だと「魔法騎士レイアース」なんかがそうだろうし最近だと「ドリフターズ」がそうかな。小説原作作品なら「Re:ゼロから始める異世界生活」はOVA作品劇場で公開される程の大人気作だった。

ゲームをしている最中にそのゲームの設定と似た世界に呼び出されるタイプ作品もあって「オーバーロード」「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」なんかがそうなんだと思う

大人異世界コメディこの素晴らしい世界に祝福を!」など主人公現実で死んだ後に異世界蘇生されてそのままの姿で暮らす転生と転移中間のような作風の物もあるそうな

ここ5年ほど毎年のように何らかの異世界物がヒットしてこれから先もその人気は続くと思う。僕は近頃とても流行っているこの「異世界生物」があまり好きではない。気になる作品は見るから嫌いでもないと思う。

異世界転移物はそこまで気にならないので、どちらかというと転生要素が気になっているのかもしれない。別人として生まれ変わったのに性格記憶前世人生から地続きで、そこが異世界生物の楽しみ所なんだろうとも思うけど。

異世界生物主人公は周囲の人間と比べて非常に高い能力を持っていたり優秀な頭脳があるので活躍する。同年代人間と比べると子供の頃から非常に魅力的で、頼れる指導者として周囲に集まってきた人々を助ける。

それは良い。主人公から活躍するのは自然な流れだと思う。ただ、その非常に優れた主人公達と戦う事になる敵役達には同情する。ナイツ&マジックに登場した侵略国家ジャロウデク王国」は主人公の属する「フレメヴィーラ王国」に哀れなくらい一方的ボコボコにされてしまったし、転移物だけどオーバーロード主人公アインズ様の率いる「ナザリック地下大墳墓」と敵対した現地の勢力は、一方的蹂躙されあまり悲惨な末路を迎える事が多く悲しくなる。

これは正確には異世界物というよりあまりに敵味方の強さに差がある事から生じる蹂躙の要素が僕は苦手なだけだと思う。主人公達の活躍が見たいとはファンなら誰もが思うだろう事だから、そこに突っ込むのは筋違いだとも分かる。

ここまで書いてから言うのも何だけど、僕は異世界物の事は嫌いではない。自分の好みではないので予め見ないようにする、という事が多いだけで「嫌い」だと強烈に思う所までは行かない。何だかんだで興味のある作品は見るし。

小説家になろう」が原作アニメ漫画から異世界に転生や転移した人が主役だから、という理由でその手の作品を反射的に攻撃する人達も居る。そういう人を見ると一昔に所謂美少女ゲームライトノベルが「所詮エロゲ」「所詮ラノベ」と叩かれていた事を思い出す。最近めっきり見なくなったけど、そういう人達を僕は好きでなかったし今も好きじゃない。自分が昔こういう事を言っている人達を見て嫌だったから、自分はそういう人達と同じ事を言いたくない。

初めは「好きでない」だった感情が何度もその好みではない物に触れている内にやがて「嫌い」に変わっていくのかもしれない、と思う。僕はこれから異世界物を嫌いにならないよう、好きでない程度の適切な距離で付き合っていたい。

追記

とは言っても、僕にはどうしても積極的に手を取りたくないジャンル作品はあるし、恐らく偏見勝手先入観でよく知りもしないジャンルに悪意を持っているんだろうな…と思う事もある。これじゃ他人に何かを言って良い訳がない。

僕は自分が好きな作品二次創作はあまり読まないようにしている。自分の考えとその二次創作を書いている人の考え方が違ったら嫌だな…と思うし、その事で相手を嫌いになったり自分が嫌な思いをする事が嫌だから避けている。

BL、憑依、逆行、ヘイト、ざまあ系などのジャンル一次創作二次創作わず苦手で深く知れば多分嫌いになってしまうだろうな、と思っているから手に取らないようにしているし、そういう要素があるかもというだけで警戒してしまう。

「今は嫌いという感情を持っていないけど関わると嫌ってしまうだろうから避ける」というのはもうほぼ嫌いの前段階ではないかという気もする。一度何かを嫌ってしまうと猛烈にその嫌いな物について考えてしまう事もあるし、その嫌いな物が視界に入っただけで意識を奪われるくらい夢中になってしまう事もある。だから自分はきっとこれの事を好きではない」と思った時は本当に嫌ってしまう前にある程度距離を取るのがお互いのため…なんじゃないかなぁ、と僕は思っている。

  • チート要素が趣味に合わないのでは

    • 恐らく…異世界物ではないけどヘルシングという漫画で絶対に死なない最強の主人公が一般人の警官達を一方的に虐殺する話とかとても嫌な気分になったし チートでもマトリックスみた...

  • とりあえずなろうって言っておけば何でも馬鹿に出来ると思ってる奴らは目障りで仕方ない 小説家になろう誕生以降に製作された作品になろうっぽいと揶揄をするならまだ分かる、本当...

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