はてなキーワード: 岩永亮太郎とは
線香花火を儚さの象徴として、恋心が薄れることの寂しさを歌った歌はたくさん存在するのだが、もやしの足の速さで、恋愛感情の移ろいやすさを歌った歌は存在しない。なぜか。
なぜかはわからないけれども、どうも食品というものは、恋愛なんかのような真面目な事象をを象徴するにはふさわしくないものと思われているらしい。
歌、漫画、小説、映画などで食べ物の名前をタイトルに入れた真面目なコンテンツはおそらくそう多くはない。
ほろ苦さを象徴するチョコレート、甘さを象徴するイチゴ、甘さの中の酸っぱさを象徴するレモン、オレンジなどの柑橘類くらいであろうか。
最近、漫画を読んでいる時に、食べ物が象徴的に出てこないか気をつけながら読んでいるのだけど、岩永亮太郎「パンプキン・シザーズ」と、小池田マヤ「聖 高校生」は印象的だった。
ネタバレ気味になるけど、パンプキン・シザーズでは、戦後復興を担当する主人公が、復興を妨げる抵抗勢力の強い抵抗のことを南瓜で例えていて、
聖 高校生では、日本人とフランス人とのハーフの登場人物が、本名のジュンではなくジョーヌ(フランス語で黄色、黄色人種の意味)と呼ばれていじめらてていたのだが、主人公に作ってもらったオムレツに対して優しい黄色という感想を持つあたりは印象に残った。
食べ物は真面目なコンテンツには向かない。だが、コメディには向いている。
映画ならUDONといううどんをタイトルにした映画があったし(見てないけど、ユースケサンタマリアが主演ならコメディだろう。)、「お前なんか、NY(にぎってやる)!」で有名なスシ王子!などもあり、何故かコメディは多い。
また、漫画の話になるけど、以前「ゆゆ式」のセリフの中に食べ物がどれくらい出てくるのか調べていた事があったのだけど、あの、パソコンで調べる部活のテーマのうち、1/3~半分くらいは食べ物だ。
なぜかは分からない。だが、そうだった。
もしも貴方が、歌を作ったり、漫画を描いたり、小説を書いたりするのが趣味で、今までにない斬新な表現を追い求めているのなら、是非もやしをつかって恋愛の歌、恋愛漫画を描いてみて欲しい。きっと、何故いままで世の中に無かったのかが骨身に染みることになるだろう。