はてなキーワード: ユノアとは
「匂い」を硫黄と呼ぶようになったって、どこにソースがあるんだ。
『和名抄』には「硫黄」に「ユノアワ」の訓があることから、「ユアワ(湯泡)」が転じて「ユワウ」となり、「イオウ」になったといわれる。「硫」は「石」と「流」の略体からなる字で、火山の噴火物が流れて生じる鉱物を表し、漢音では「リュウ」、呉音では「ル」と発音する。これを日本化して「ユ」と発音し、「黄」の呉音「オウ」から「ユワウ」となり、「イオウ」になったとする説もある。(語源由来辞典)
どこに「におい」なんて書いてあるんだ。ちょっと考えれば分かりそうなものだ。
「これは硫化水素の匂いですね」とメディアが繰り返し正しく伝えた方が国民の科学リテラシーが上がる。それだけの話。当たり前の話。
テレビ局が御嶽山リポートで「硫黄のような臭いがします」と伝えたら、Twitterで理系の東大教授が「硫黄は無臭だ」とツイートし、それが絶賛されているとのこと。
御嶽山リポート「硫黄のような臭いが・・・」 東大教授がツッコミ「硫黄は無臭だ」 : J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2014/09/30217143.html
絶賛の例はこんな意見
「化学で習ったでしょといつも思う」
「そろそろ硫黄は無臭で硫化水素だということをメディアは広めるべき」
しかし、そもそもは…
363 風吹けば名無し@転載禁止 2014/09/30(火) 18:23:33.09 ID:35V+eBbX
そもそも硫黄の命名が
温泉地特有の匂いを硫黄、ユノアワと読んでた→温泉地のにおいの元は硫化水素
→Sを硫黄と呼ぼう
という話であり、「硫黄の臭い」というのは日本語として使用してもおかしくない表現。
硫黄という言葉に元素としての言葉の役割が当てはまってたのが後なのです。
※追記
「語源がこうだから」という話ではなく正確に「硫化水素の臭い」と言ったほうがいい、という意見について。
日本では、元素Sの意味の硫黄という言葉と、ユノアワの意味の硫黄という言葉が、現在でも並行して使用されています。ユノアワの意味が硫黄から消えてしまったわけではありません。
その上で、日本の報道番組で一般の日本人により広くわかりやすく伝えるには、化学に正確な「硫化水素の臭い」と言うか、日本人に馴染みのある「いおうの臭い」と言うかの話です。(もちろん別の選択肢もある)
テレビ局のリポーターが「いおうの臭い」を選んだことは、今回つっこまれているようなおかしなことではありません。
がしかし、これからは科学立国日本としてメディアは正確な科学用語を話すべきだ、という趣旨の元、硫黄のユノアワの意味を封印するという選択肢は否定しません。