はてなキーワード: モダニズム建築とは
わかる モダニズム建築の美しさを感じるよな
何もないって言ったら語弊があるけど、歴史的建造物や施設が関西圏に比べて本当に少ない
近代建築はそれなりに残ってるけどそれ以前の時代の遺構って言ったらいきなり弥生とか古墳に飛ぶからね
おまけに再開発でそういうモダニズム建築も地下の埋蔵遺跡も全部破壊されるし
歴史も文化もへったくれもない、今が持つ輝きを凄まじい勢いで消費する街
京都奈良大阪はふらっと遊びに行ける距離で寺院仏閣があるのがいい、羨ましい
建立が奈良や飛鳥時代まで遡る寺があんなに集中する場所なんて日本のどの場所を探してもない
大規模な木造建築が街中に残ってたり、歩けば重文や国宝級の文化財にぶちあたるのが京都・奈良
東京だって色々展覧会やってるけど貴重な仏像みたいなもんは秘仏だの御本尊だので基本所有してる寺から出ねえんだわ、だから現地行くしかない
日本の古美術・文化財に触れるという意味では東京はある意味砂漠地帯
もちろん日本美術や東洋美術に特化した美術館は少なくないけど、そこにあるものって既に美術品として収容されてしまって、ものが作られた当初の目的や文脈からは切り離されてる
美術館の展示が悪い訳じゃない、だけどやっぱり作品が本来持っている魅力みたいなものはいくらか損なわれていると思うんだよなぁ
展示ケースを覗きこむより日本家屋の中自然光の下で見る障壁画や屏風絵の方がずっと綺麗だよ
西洋美術とか現代アート作家の展覧会を見るぶんには東京はいいかもね
でもそれはそれでパリやNYと比べた時の文化的な乏しさに目が行くんだよな
ルーブルやMETには勝てねえもん
やたら印象派の展覧会ばっかやってるのだって日本にまとまった数ある西洋美術がそれぐらいしかないからだし
https://togetter.com/li/1158748
これについて。
「面白いから良いんだよ!」「必要ないことをするのが芸術だ」というのは確かに正しいです。
ただ、そこから先、「なぜ面白いのか?」「建築において必要って何?」ということを考える上で知っておくとより楽しめる基礎知識について、建築の見るだけファンが少し書いてみます。
ついこないだ、鉄筋コンクリートが発明されるまでの西洋建築は、石(とサブで脆弱な木)だけでいかにかっこいい建物を建てるかの歴史でした。
今でもそうですが、かっこよさに重要なのはそのデカさです。石を適当に積んで泥で固めるだけでも、そこそこの家は作れますが、でかい建物になると梁や柱にかかる負担が大きくなって限界がありました。
そこで古代ローマで発明されたのが、東工大の建物にも採用されているのと同じあの扇形のアーチです。
科学館とかの遊具で試したことがある人も多いと思いますが、アーチという構造は、他の方法で組むよりも何倍(何十倍?Wikipediaに答えが書いてありそうな気がしますが見ずに進めます)も強度を高めます。
主要な部分の強度が何倍かになれば、建物のデカさ(≒かっこよさ)は何十倍にもできるわけで、このアーチという構造はローマ以降近代までの建築で猛威を振るいます。
たとえばコロッセオはアーチ状の窓がたくさんついてますよね。あれはアーチが頑丈なお陰であんなに大きいのに今まで残ってるわけです。
それからは1500年くらいアーチをいかに効率よくかっこよく使うかという問題が建築にとってかなり(もっとも?)大きなテーマになっていました。
たとえば「大聖堂」で画像検索してみればわかりますが、(ルネサンス以降、ローマから1000年以上経っていても)アーチを数学的に多数組み合わせることであれだけ巨大でかっこいい建物を作っているわけです。
余談ですが、近代になってトランプのような暇な大金持ちが出てくるまでは基本的にかっこいい建物といえば教会でした。
人間はかっこいい建物をみるとすげーって思って宗教的なものを感じるので、かっこいい教会を建てるのは営業的にかなりプラスでした。
他にはすげー建物を建てるインセンティブがあってそれだけの余裕がある人はあまりいなかったので、近代までのすげー建物は基本的に宗教がらみです。最近の新興宗教でもすげー建物を建てる傾向は健在ですね。余談終わり。
さて、これまでは石を積んで建物を作る=かっこいい建物を作ろうと思えばアーチを使わざるを得ない、という状況だったわけですが、20世紀に入ってから鉄骨やコンクリートという技術が建築に使えるようになりました。(たぶんWikipediaに詳しい説明があります)
たとえばエッフェル塔は鉄骨を使うことで、それまでの石積みアーチでは間違いなく崩れるほどの高い=かっこいい建物を作り上げたわけです。
鉄骨とコンクリートを使えばアーチなんて使わなくてもでかい=かっこいい建物を作れるぜ!ってことでアーチを廃したやたらカクカクしてでかい建物が作られる(作れる)ようになりました。
今のビルやマンションにつながるムーブメントですね。「モダニズム建築」で画像検索すれば雰囲気はわかると思います。
ここまでが20世紀前半のことですが、20世紀後半になると「カクカクしてるのダサい」「いやいいでしょ」「むしろアーチが逆にいい」など色々な意見が出てきます。これが「ポストモダン建築」です(いまではほぼ思想用語ですが元は建築用語でした。当然ながらこの説明はめっちゃ雑なのでWikipediaも見てください)。
私の解釈ではあれは、「もともとアーチは必要不可欠だったが、建築技術の進歩で不要になった。しかし今でも伝統として無意味なアーチを採用している建物が多い。そもそもなんでアーチが存在するのかみんな忘れてない?」という意図を持って造られたのではないかと思います。
その意味で、「なんかアーチが無意味で面白い」という感想はまったく製作者の意図通りだったのではないかと。そして建築を専攻する学生であれば当然上記のような知識は知っているので、更に思考を進める役に立つのではないでしょうか。
冒頭で書いたとおりわたしは建築素人なので、「もっとこんな意味が」とか「もっとここ書けば面白いのに」などは、詳しい人が記事書いてくれたらいいなーと思います。単純に間違ってる場所はトラバかブコメで指摘くれれば反映します。もっとネットに建築関連の非専門家向けの記事増えろ!
元々、モダニズム建築ってのは、機能主義や合理主義を追求して、無駄な装飾を排して、最新の素材を使うという試みだった。
コンクリート打ちっ放しの壁や、大きなガラス張りの窓がそれだ。
しかし、現代ではコンクリート打ちっ放しよりも断熱性の高い工法や、壁面に汚れがつきにくい素材が開発されている。
そうして、より機能的で、より現代における合理性に適合した建築ができるのに、未だに20世紀のようなモダニズム建築がまかり通っている。
しかし、現代のモダニズム建築は、モダニズムの根底に流れる思想を無視した、モダニズム(風)建築である。
このような似非モダニズム建築家を持ち上げるのはそろそろやめにしてもらいたい。
安藤忠雄とか。