脳の成長は25歳頃で終了します。25歳を過ぎると新しいスキルを習得する能力がどんどん落ちていきます。
それ以降は、頑固になり、融通がきかなくなり、プライドが高くなっていくばかりです。
しかしそれまでの経験を生かす部分の能力は衰えません。だから、若い頃に修行を積んだ人間は、歳をとってからも活躍を続けられます。
若い頃、ニートやフリーターだった人間はどうでしょうか。脳が最も良い状態だったときに、学ぶことができなかった人たちです。
そんな人たちにも、脳の加齢は起きます。経験が空っぽの状態のまま、頑固になり、融通がきかなくなり、プライドが高くなっていくのです。
よって、転職市場では35歳以上の人材はたいてい「経験者のみ募集」です。
脳が老化しているので、成長は期待できません。だから即戦力を求めるのです。
新卒のような若者になら、研修などの高額な教育投資を行っても、脳が若いので成果が出やすいですし、残された時間が長いので回収できます。
しかし脳が老化している35歳以上に高額な教育投資を行っても、頑固なので成果があがりにくいですし、残された時間が10年以上短いので損です。
恋愛市場においても、若い恋人同士なら「お互いに成長していこうね」となるものですが、35歳以上相手にそんな期待をする人は居ません。
男性は、35歳以上の女性に「知的で有能なオトナの女性」であることや、「深い愛情と母性を持つ家庭的な女性であること」を求めます。
いい年してるんだから、それなりの経験や、内面的成長をしていて欲しいという要求です。
同様に女性は、35歳以上の男性に「知的で有能なオトナの男性」であることや、「包容力があって良い父親になれそうな人格者であること」を求めます。
中学生のような幼稚な考えや振る舞いをしていると、25歳まではまだ改善の可能性がありますが、35歳でそのようだと永久に治らないものと絶望されます。
だから35歳以上には「経験者のみ募集」的な要求がされるのです。
特に、脳が老化して頑固になり、成長が出来なくなった人間、人の話を聞き入れなくなった人間、未知の文化や技術を否定するようになった人間は嫌いです。
しかし、人のそのような老化した振る舞いが不快なくせして、自分の老化には甘いのです。
35歳のくせに中学生のように幼稚な自分、その状態から頑として進歩しようとしないのです。
35歳以上の「未経験者」は本人が自覚しているよりもずっと絶望的です。
35歳は25歳の時と比べ、10年分の「成長のチャンス」を失っています。その分の何かを身につけていなければ、全てドブに捨てたのと同じです。