東京都内にそこそこの土地を買ってアパートを建てるらしい。これを聞いて ぞっとした。
隣近所のお話。「隣の土地は借金してでも買え」とは言うけれど。
普通はどんなイメージなんだろうか。「不労所得、羨ましい」 「悠々自適」、そんなとこだろうか。
個人で賃貸経営なんて、よほどノウハウがあるならともかく、今の時代 ほとんどおいしくない。
それを!ローンを組んで!土地を買って!新築で建てて!ぞっとする!!
朝早くからスーツで出勤されているので、経営者っぽくはないし、むしろお勤め人であろう。
そうなると「余ったお金で賃貸経営」とはなく「サブリースローンでお任せ」という方向なのだろう。
サブリースっていうのは「不動産屋やハウスメーカーによる一括借上げで家賃保証」とかいうあれだ。
サブリースにすることで管理を丸投げしてしまえるので、賃貸ノウハウがなくても、勤め人で専業管理できなくても、賃貸収入を得られるとかいうあれだ。
オーナーが側からは契約変更や解除を出来ないけど、ハウスメーカー側からは一方的に契約変更や解除出来てしまうというあれだ。
賃貸で美味しいのは最初の15年かそこらなのだけど、それを中抜きにまかせてしまうっていうのもいかがなものかと思うが、ローンを組んでしまった以上 勤め先を辞めて本業になるわけにいかないのだろう。結局、美味しい部分がなくなった築20年~30年のボロボロアパートが残されるわけだ。
考えてほしい、ワンルームにせよ1LDKにせよ、アパート経営の対象は
といったところ。
ローンを組んで、大変な思いをして建てた新築アパートに住んでほしいですか? ああ、ぞっとする。
水周りをつねにきれいにしてくれるひとならともかく、日本は湿度が高いのであらゆるものが駄目になる。
人になにかを貸してボロボロになって帰ってきても「よかよか、最初からあげたつもりだったから」と笑って言える人なら向いてるけど、「大切に使ってよね!必ず返してよ!」なんてタイプはほんとに向いてないぞ!
大体、ひとは借りたものを大切にしない。自分で苦労して買ったマイホームなら大切にするけど、ママと一緒に契約したアパート部屋をきれいに使ってくれるだろうか。
これから若者がどんどん増える時代ならともかく、少子高齢化の時代に、余っている土地でやるならともかく、ローンを組んで新築アパートですって!ゾッとする!