2024-07-01

アホ女とおれの話

増田くんは独身だし、明日出て来れるよね?」

「こういう経験が将来役に立つんだよ」

そう言われて、言われるがままに仕事をした

なんでも引き受けるから評価してもらえて気持ちよかった

仕事しかしてなかった

毎日仕事だけに捧げて、休みの日は家で寝るだけ

私生活ほとんどなく、恋愛結婚なんて夢のまた夢だった

同期入社にアホ女がいた

入社早々に結婚して、すぐにガキ作って産休育休にはいりやがった

苦労して入社したくせに、何がしたいかさっぱりわからない

会社可哀想だと思った

それから何年か経った

おれは順調に出世していたが、アホ女は産休明けだと思ったら保育園から呼び出しですぐ帰ったりして、みんなに迷惑かけていた

そうこうしてるうちにまた次の子ども

それを繰り返し、結局3人もガキを産みやがった

こいつは一生こうやって会社やおれたちに寄生して生きていくんだろうなと思った

そして時は流れて今、おれは今年で勤続20年を迎えた

同期のアホ女は辞めることもなく子持ち様としてダラダラ働き、子育てが落ち着いた10年前ごろから仕事に力を入れ始めた

そこからは運良く会社女性管理職登用の波に乗ってグングン出世し、「女性が働きやす職場」を対外的宣伝するときシンボルのような位置に収まった

おれはというと、恋愛結婚もせず、相変わらず仕事だけ

なのに出世は完全に頭打ち

増田さんは一人だといいけどチームを率いる力が足りないから、うちの会社ではこれ以上のキャリアアップはないものと考えて欲しい」

年下のマネージャーにそう言われた

もっと若いからキャリアプランを考えて仕事してないとダメだったらしい

「将来絶対役に立つ」と言われていろんな仕事に挑戦してきたが、あれではダメだったらしい

アホ女は「仕事子育てを両立して活躍する女性」として社長から表彰されていた

あい子育てして遊んでいる間に会社を支えてたのはおれなのに

あいつが仕事子育ての両立できたのはおれみたいな社員がいたからなのに

おれのことは誰も褒めてくれない

さらに追い討ちをかけるように、働き方改革とやらで仕事さえさせてもらえなくなった

仕事しかすることがないから、時間があっても持て余すだけなのに

おれはどうしたらいい?

女が憎くてたまらない

からおれは、今日増田に女への呪詛を書き連ねる

時間は有り余っているか

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