最近のアイドルやVTuberたちのファンの熱狂ぶりは異常だ。これらの人気者たちは女性ファンから過剰に可愛がられ、時に「赤ちゃん」扱いされている。そんな中、一部のVTuberから「ファンに赤ちゃん扱いされるのはストレスになる」という異議申し立ての声も上がっている。
確かに、大人の男性が可愛がられすぎて赤ちゃん扱いされるのは気分が良くないだろう。
一方、この"赤ちゃん"呼称の背景には、社会全体に蔓延る"幼児化"の風潮がある。街行く一般の大人の女性ですら「女子」と呼ばれることが当たり前になっている。かつては大人として敬意を払われるべき存在が、敬称を剥奪され、無防備な未熟者のような扱いを受けているのだ。
この「女子」呼び捨ての風潮は2000年代以降に一気に加速した。「女子会」「女子力」といった言葉が爆発的なブームとなり、社会に広まっていった。女性のことを無造作に「女子」と呼ぶのが当たり前の時代になった。一方、男性への「男子」呼びはそこまで浸透していない。男女間の扱いの差は歴然としている。
このような大人への蔑視が蔓延る中で、一部のオタク男性たちはむしろ自ら幼児化することに酔いしれている。彼らは推しの声優やVTuberたちを「ママ」と呼び、自らを「赤ちゃん」と位置付けることを快感としているのだ。
この矛盾した現象は一体どこから生まれてきたのか。それは幼児期の母性愛への強い憧れにあるのかもしれない。オタクの内面には、世間知らずの無防備な子供心が残されているのだろう。自らも無防備な幼児となり、親しみを持つ対象に守られたいという心情があると思われる。
だが、この無防備さを誇りとするあまり、オタク文化が生み出した新しい価値観は逆に大人社会に波及し、大人社会の空気を自らの支配下に置こうとしている。
他者に守られたく自らを赤ちゃん化するオタクたち。そして大人を幼児扱いする資本によるマーケッティング。この両極端な文化の狭間で、私たち健全な大人は翻弄されている。本来なら大人は互いに敬意を払い、対等にコミュニケーションを取るべきなのだ。
しかし、世間は否応なしに"大人を幼児化する"流れに乗せられようとしている。大人として大人を尊重することすら難しくなりつつあるのが現状なのだ。大人同士の関係におけるこの価値観の攪乱こそが、今一番危険なのだと私は考えている。
うるせーよネオテニー野郎
屁理屈捻りだしてるけど、SNSで発言が可視化されてるせいで 100人が攻撃的な発言したらダメージが100倍になる現実があるわけで 攻撃的な発信にならないための行動の最適化でしかないん...