2024-01-26

メガネ購入

老人の写真選択してクリック、老人の写真選択してクリック不要写真をすべて削除、老人の写真選択してクリッククリック、削除削除、そうやって、ひたすらに老人の写真を選別する仕事

老人の写真にも優劣がある。老人が何をしているのか、見る人にはっきりと動作が伝わる写真は良い写真。他の写真動作が被っている写真は避ける。そうやって、優れた写真を5枚選び、それ以外はすべて消す。これを繰り返して四時間が経過すると、本日業務が終わる。

最初は楽な仕事だと思ったが、問題は、その退屈さと、無意味さにある。

人間短期記憶に保持しておける数字は4つ程度らしい。5枚の写真とその動作をすべて記憶するのは当然無理で、いちいち動作の重複がないか確認すると手間が増える。しかし、あらかじめ選ぶ動作を5つ決めておきスロットを用意、想像上のスロットを埋めるように写真を選ぶことにより、写真の選別を余計な確認抜きで進められる。このような効率化を数カ月にわたって強力に推し進めた結果、作業は究極に退屈なものとなった。

無意味さは、写真が誰にも必要とされていないことに由来する。写真は、オフィスビルの清掃を撮影したものであるビル管理会社に清掃の証跡として渡される。その場に立ち会ったことはないが、熱心に清掃の様子を確認したり、他のビル管理会社とトレーディングしたりはしないだろう。この写真はすべて無意味もので、作業指示書記載されているから実行されているだけ。

そして、退屈さはあなたを殺す。

退屈を凌ぐために、当初取り組んだのは、考え事をする、であり、この文章はその試みの一環として作成されたものベースになっている。しかし、どんなに慣れた、単純な作業とはいえ短期記憶の一部は常に写真選別の状態専有されている。まともな文章を組み立てるのは難しいし、結果、生成された文章を記録する術もない。修行と思って心を無にするほかなかった。

しかし、実は世の中に同じ悩みを抱えている人は大量に存在する。今、私が作業している、この広いオフィス作業場にも沢山いるだろう。彼らは一体どうしているのか? そう、彼等はこっそりラジオを聞いているのである

こっそりラジオを聞くためのイヤフォン存在している。

たとえば、これだ。見えないイヤフォン(ステルス版)。

https://www.amazon.co.jp/dp/B09XCY5FGY/

しかし、見えないイヤフォンの、更にステルス版を名乗っているにも関わらず、このイヤフォンはどう考えても見える。これでは無理だ。次に、メガネスピーカーが付いているもの検討した。

目がいいのでメガネは掛けていないが、退屈を殺し返すためならメガネも掛ける。

オーディオグラスは数年前にいくつかのメーカーから発売されたが、いま、有名なメーカー継続されているのは、Huaweiだけのようだ。

面倒なのでリンクは貼らないが、これはかなり良い。普通メガネのように見える。一度注文までしたのだが、よくよく商品画像確認すると、フレームHuaweiと大きなロゴが入っていたので、これは駄目だ、とすぐキャンセルした。

結論だが、このメガネには眼鏡屋とコラボしたバージョン存在しており、そちらのモデルならロゴは見えないし、度も入れられる。

今、私はそうやって手に入れたメガネラジオを聞いている。

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