いやこれは面白いわ。
俺の個人評価だとグリッドマンは☆3.5(ラストのトリックが「で?」にしかならんかったので)、ダイナゼノンは☆3なんだけどこの映画なら☆4出していいな。
まあ正直、最近見たゴジマイのガッカリ部分との対比でめっちゃよく見えてるだけかも。
適切なテンポで入る戦闘シーン、物語全体に存在する一貫性、過去作に対しての理解度、そういった基本的な「ここちゃんとやってくれないとやっぱマイナス評価なんすよね~~」が入り込む余地バリバリだったゴジマイに対してこっちはそういうの全部埋めてある。
序盤のうちに自己批判して「グリッドマンと怪獣?そんなことあるわけないやろ?なっとるやろがい!」とか「ダイナゼノンって要するに「ミイラが蘇って恋人が出来ましたってことね」いやいやそうだけど」とか言ったりしてたのが着地点に対しての情報共有として上手く成功してたな。
まあ全編通してこれやっておけば受けるやろの集合体みたいな所あるんだけど、娯楽映画でそれ以外のことやる必要ってないんですよね良く考えてみたら。
2時間しかないんだから客に受けることだけしかやる時間なんてないんだよな本来。
でもこれ1クール作品2本見てないと何がどう起きてるのか分からねえ感じはあるな。
グリッドマン→ダイナゼノン→グリッドマンで差し戻ししてることでエモくなってるシーンが結構多いからなあ。
まあでもそれでいいんだよな。
ぶっちゃけこれ見るのってダイナゼノンまで全部見たやつだけだろ。
つまりこの映画ってファンしか見てないアイドルのコンサート動画みたいなもんか。
あれも☆5多いジャンルだしなあ。
アマプラの点数ってガチで「特定の母数の中での平均点」なんだなあ。
まあでもそれで点数高いってことは「どういう客が見に来るかを考えてそれに合わせて作った」ということだよな。
それって凄い立派なことだよ。
可処分時間を奪い合う現代においてとにかく誰でも良いから顧客にしちまえが横行する中そもそもの敷居を高くしてそれに応えるってのはフェアだねえ。
ゴジマイもシンゴジも「ゴジラを見に来た人」「庵野を見に来た人」「ALLWAYSを見に来た人」をごった混ぜにしてたのアカンのやろなあ。
まあそもそもの話として座組みの仕方が客の数を増やすためになんでもごった煮抱き合わせにしてたのが客に対して不誠実な態度だった感じよなあ。
有名アイドル使ってることを客寄せに使って演技後回しにしてる映画みたいなことしてる時点でゴジマイはアカンかったんやなあ。
ダメ人間さんから評価されました☺️