2023-04-20

「気に入らない映画勧められたふざけんな」という主張について

ネットの評判を鵜呑みにして某大人映画を見に行ったら趣味が合わなくてたいへんひどい目にあった、インターネット上で無責任おすすめしてきた奴らふざけんな、という旨の note が大バズりしてますね。

記事に対するネットの反応の大半は呆れとか嘲笑とかもっとシンプル罵倒とか、まあおおむね炎上と言って良い様相のようです。

ただこれ、単純に繊細なバカバカなこと言ってるからバカにしてやろう、で済むような話とも思えないんですよね。

当該 note での著者の主張の核は要するに、「私が傷ついたのはネットで当該映画宣伝をしてたお前らの責任だ」というものです(以下、当該 note から一部抜粋)。

そういう方に聞きたいのですが、こういう、RRRを観るべきでない人間が避けられるような形での宣伝しまたか

...

「全人類観るべき」「とりあえず騙されたと思って観に行ってくれ」みたいなことをツイートしたあなたに対して私は怒っています

「いや別に映画見るように強要されたわけでもなくて、最終的に映画見る判断したのはあなたじゃん…」とか、「いや合わない映画だと判断したらその時点で退出すればよくない…?」などなど、映画おすすめしてきた人に責任負わそうとするのは無理筋だろとツッコミたくなる気持ちはわかるし実際そういうツッコミをしてる人がインターネット上にも散見されるんですが、ちょっと待ってください、最近似たような論争がはてなで盛り上がってませんでしたっけ。

そうです、皆さん大好き「こども家庭庁ポスター」論争ですね。(当該ポスターは結局無関係イラストレータ作品類似性があると指摘されて取り下げとかいうなんだか気の抜けるような決着がついてしまいましたが。)

例のポスターについての論争では、「特に強要されたわけでもなく、ただセックスを持ちかけてきただけの人を性暴力告発するのは無理があるんじゃない…?」とか、「相手と合わない、不快だと感じたらその時点で相手から距離を取ればいいだけの話で、暴力権力による強要でも無い限り性暴力扱いするのは無理筋でしょ…?」みたいな主張はおおむねセカンドレイパー、家父長制主義者ミソジニスト、性加害擁護者のたわ言として否定的に扱われていたと記憶しています

個人の考えとしてはあのポスターを支持する人が現在世間の大半を占めているならあのポスターの主張が今後の社会スタンダードになるのはそれはまあ当然のなりゆきだよね、ぐらいなものなのですが、それと同時にあのポスターを支持しつつ某noteの主張を棄却するのは結構無理筋じゃないかと思えてしまうんですよね。

上で例示したように、あの note へのツッコミはおおむねそのままあのポスターへのツッコミにも使えてしまうので。

あなたはどう思いますか?

  • 刑事罰に処すべきですね しっかりと立法すべき ゴミを勧めたやつはできるかぎり刑を重くせよ

記事への反応(ブックマークコメント)

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