2022-04-03

ブラック企業就職した新卒1日目の感想

今年の春、鬱で大学院を退学になった私は、夜逃げのように上京し、適当中小企業就職した。

死ぬ寸前みたいなメンタルカスを、肩書だけで採用する企業未来が明るいのか、果たして私には想像もつかないが、雇ってくれるというので働くことに決めた。


私を採用したどうしようもない企業は、従業員300人未満にも拘わらず、毎年50人以上を採用している離職率ゲロヤバのブラック企業で、転職サイト口コミにも、数多の暴言が並んでいた。

まあ、口コミサイトなんてどこもそんなものだと言えばそうなのかもしれないが、何せ採用数が多く離職率が高いので、口コミも相応の数になる。


入社式では副社長を名乗る60がらみの女性が現れ、「コンプライアンス教育」と称して「怒鳴ったらパワハラだなんて言うが、怒鳴られる方が悪いに決まっている」と4時間ぐらい喋っていた。

パワハラはされる方が悪いと思っているのは全然構わないけれど、なぜ、初対面で、わざわざ信頼を損なうようなこと言うのだろう。


あるいは、どうせすぐやめる新卒50人からなんと思われようが、どうでもいいという意志表示なのかもしれない。


そう思いながら話を聴き流していると、「派遣労働者は雇わない。正社員使い捨てる」という話が始まったので、いよいよこれはと思わざるを得なかった。

なぜ、今この場でそんな話をするのだろう。思っていても、黙っていれば、済む話だろうに。


もちろん、時給2000円ぐらい貰っているので、どんなカスみたいな演説でも全然聞く。黙って座っているだけで2000円くれるなら安いものだ。

研究室飲み会教授政権批判のご機嫌を取ったって、お酌して回ったって、男子学生サラダを取り分けたって、1円にもならないのに比べたら、なんて素晴らしい待遇だろう。


とは言え流石に、産業医スピリチュアル医療に傾倒している話が始まったあたりから少し雲行きが怪しくなってきた。

西洋医学東洋医学を融合させた新しい総合医療としてのストレスケア

診断書も投薬もしないメンタルケア

などと言い出すものから、非常に先行きが不安になった。


まあ、離職率の高さの理由が凝縮された入社式であったというのが、おおよその所感である


ということで私は、今年の春から社会人だ。

去年の今頃は増田で「理系女子就活は楽勝」というクソエントリを量産していた私も、ついにサラリーマンになるんだなあ、と思うと感慨深い。

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