2021-10-16

鬼滅の刃無限列車第一話にガッカリした

結論から言うと、

「すげえいい水使ってるよね!美味しい水だと思うよ!でも水の味しかしないよ?水増ししすぎじゃない?俺はスープが飲みたかったんだけど」って感じ。

なにしろ単行本オマケページでやるような内容
(煉獄さんなんであんなに大量の弁当持って無限列車乗ってたの?→鬼の被害閑古鳥が鳴いてた売店駅弁を全部買ったから)
を水増しして1話にしていて、鬼は雑魚過去回想もしなければ特殊能力も持ってない。鬼に困らされている人たちの物語も薄味。

作画アクション作画等々は素晴らしかったけど……

そもそも、話の構成無限列車に乗る前の話(作中の時系列ではなく話の順番)で煉獄さんを掘り下げるわけにはいかんのよね。

というのも、鬼滅の刃で柱達が人気が出た大きな理由に、「初登場時からギャップ」を非常に上手く使った作劇があると思うのだけれど、
煉獄さんの場合は、これが非常に短距離かつ劇的。

1.柱合会議での「悪人じゃないんだけどなんだこの変人」感

2.無限列車で炭治郎の前に登場したときの「イマイチ話聞いてない感がすごいけど、天然っぽいな」感

3.無限列車戦での頼りになる感。炭治郎への適切な指導「あれ?マジで頼れる兄貴なの?」感

4.かーらーの絶望的な戦い、過去回想、「煉獄さあああああああああああああああああん

と、初対面で印象が悪かったのに、だんだん印象が変わり最終的に読者に好感をいだかせるという流れが上手い
(だけどキャラが変わった、というわけじゃないというところが吾峠呼先生キャラ描写の上手いところだと思う)。

1と2の間に余計な煉獄さんの描写入れると、この初登場時の印象から急激に印象が変わる流れが止まっちゃうんだよね。

からあんまり煉獄さんの濃い話をここでやるわけにもいかなかったのだと思う。
でも、ならなんで、オリジナルエピソードやるの無限列車編本編の後にしなかったんだろう。
それなら弟君からの伝聞の形でいくらでも過去の濃い話入れられたろうし、
無限列車編終了の時点で視聴者煉獄さんへの好感度MAXなんだから
よっぽど酷い話でなければ多くの人がダダ泣きしたと思うんだけど。


仮にも日本映画興行成績を塗り替えたような作品に対して、なんでこんな水増ししまくっただけの話を入れたのか……
なんなら吾峠先生新規ネーム原作描きおろしてもらう手もあったろうに……
この後が面白いのは劇場で見て分かっているだけに、だからこそすごく残念だ。


制作陣には罰として、最終決戦編で語られる猗窩座の過去話において、作者が単行本オマケで長文ブッコんでた内容の映像化を求める。

  • スポンサーのためのアニメだからあの作りで正解なんじゃないのか

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