「GoToトラベルの再開時期を検討してるらしいよ!やったね!」
「よくないよ」
「そうなの?どうして?」
「いらっしゃいませ」
「チェックインするよ」
「宿帳にご記入お願いします」
「書いたよ」
「ありがとう!」
「いらっしゃいませ」
「宿帳にご記入お願いします」
「書いたよ」
「検温いたします」
「平熱」
「運転免許証だよ」
「持ってないよ」
「代理発行いたします。では、地域共通クーポンを用意しますのでお待ち下さい」
「では、地域共通クーポンの枚数をご確認の上、ステイナビクーポンにお受け取りのご署名をお願いいたします」
「書いたよ」
「館内のご案内は〜〜」
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「そうだね。身分証明書を持ってない人だともっと時間がかかるよ」
「持ってない人はどうするの?」
「送って来ない人はどうするの?」
「何度か催促するよ」
「それでも送って来ない人は?」
「どうもしないよ」
「GoToの割引が取り消しになったりしないの?」
「しないよ。だってGoToトラベル事務局からどうするかの回答は出てないからね」
「金曜日に制度の変更を決めて、自分達は土日休むような人達が管理してる事務局だからね」
「それに制度の変更は、現場に伝わる前にニュースで流されるんだ」
「そうでもないよ」
「どうして?」
「そっかあ」
「それにステイナビに払う手数料もあるから、宿泊料金を値上げしてない施設は普通に売るよりマイナスだよ」
「そうなんだあ」
「客層が悪くなって従業員は体壊したり辞めちゃったりするから、人財もマイナスだよ」
「もったいないねえ」
「再開して欲しい人達は、チェックインをしない観光業の人達だよ。偉い人とかお土産やさんとか」
「そうなんだあ」
「それはダメだよ。デジタルクーポンを扱えない人もいるからね」
「そっかあ」
「というのは建前で、本当は印刷会社にお金をあげたいからだよ」
「そうなんだあ」
土日や年末年始の繁忙期は対象外にするとか、身分証明書は事前に予約サイトで登録するとか、地域共通クーポンは観光案内所で配るとか!」
「無理じゃないかなあ」
「どうして?」
「そういうことを一切検討しないで再開時期の検討を始めたからね」
「そうなんだあ」
「できるかなあ」
「どうして?」
「そうかなあ」
「地方だと周りのお店や、地域の観光協会に文句を言われるかもしれない」
「そうかなあ」
「そうかなあ」
「そうなんだあ」