2021-04-19

学部生のころ、研究室配属されたときに先輩から聞いた話。大昔に任期なし雇用された助教で、ボスの退官後もずっと教員として存在していた人がいたらしい。今も居るかは知らないが。彼には小部屋が与えられていて、論文等の業績が無くても定年まで在職できたそうだ。教員会議みたいなやつにはちゃんと出席していたらしく、そこで割り振られた雑用をやっていたらしい。彼は学生の配属先の選択肢に挙げられておらず、授業も受け持っていなかった。(オムニバス形式の授業で出てきたかもしれないがよく覚えてない)

現在アカデミアのポスト任期あり雇用だらけになった理由ひとつに、そのような教員無駄として排除たかたからというのがあるらしい。それって合理的か? あるいは本当にそうするしかなかったのか? だとしたらそれはなぜ?

職員は割り振られた仕事をこなし続ける限り減給されない」みたいなルールが(暗黙的にでも)あったと仮定して、件の「大昔からいる無駄助教」は彼の全盛期のとき給料を今も貰い続けていると仮定する。それが問題なのならばシンプルな代案として、「定年まで在職する権利保証するが、給料は業績とかに応じて最低賃金レベルまで下がることがある」みたいな契約に切り替られれば、任期あり雇用だらけにせずにすんだのではないだろうか? (彼の雇用契約反故にするのではなく、これから教員になる人の契約をそうするという意味

(1)仮定が間違っている(件の彼の給料がすごく安くても、周りは排除したがる?)

(2)そういう契約ができない何らかの理由がある(だとしたら何?)

(3)手取りを最低限まで落としても、社会保険料とかがあるので大学からみたコストはあまり下がらない(もしそうなら社会保険が薄い国では様子が違っている?)

それとは別に給料メチャクチャ上下しうる契約だと子どもを育てるのに不便だろうと思う。もし今日の若手世代上記のような契約提示されて受けたとしたら、選択肢としてそのポスト返上して民間転職する、ないしは兼務するなどを常に考慮し続けるはずだし、その際に好待遇を得られるような能力とかを維持し続けようとするはずだと思う。

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