民主主義国家だから選挙はあるべきだと思うし、選挙権もらってからすっぽかしたのは1回ぐらいなんだけど、でも必要なこととはいえ選挙ほど関心をそそられないものはない。考えるのもあほくさい候補ばっかり出る。
さすがに笑いながらコミック候補に入れられるほどヤケクソにはなれないからしかたなく毎回適当に書いたり、書かなかったりする。白票に意味があるのかないのかは知らないけど、選挙に行けとやかましい人に対してもう行きましたからってすました顔できる。行かなかっただけでマウントをとられることにくらべれば白票にだって意味がある。
行くけど、選挙がつまんないのが大きいのかもしれないけど、投票しに出かける行為そのものが死ぬほどめんどくさい。
まず日曜日に家を出なきゃいけないのがめんどくさい。あとわたしの住んでるとこの投票所は小学校じゃなくて近所の団地の妙に奥まったとこにある集会所で、戸建に住んでるわたしはそんなところには小学校の100倍行かない。毎回迷う。めんどくささが加速する。
これをカーチャンにぼやくと毎回「じゃあ期日前に行きなよ」と言われる。ほんとそれ。真っ当。でも必要な書類が届いてすぐは区役所までわざわざ電車乗り継いで行かないと投票できないし、近所の公民館でできるようになる頃には忘れてるんだよな。これもまためんどくさい。
都民なので今回の都知事選もめんどくせぇ……めんどくせぇ……って言いながら選挙公報にはとりあえず目を通したけどあんまり読むとこなかった。なんで都知事選ってこんなアホのバトルロイヤルみたいなんなってしまうん? 最終的にデザインのあら探しして遊んだ。それから選挙関連のことは何も頭に入れなかった。
とにかく投票がめんどくさくてしかたなかった。だからまた任期満了まで何事もなく続けてくれそうな人にした。おじいちゃんでもよかったけど、失礼な言い方をすると任期満了まで保つのかが不安だなと思った。
若さならどこぞの元副知事って人がよかったのかな。でもあの人何言ってんだかよくわからなかった。選挙後のコメントもよくわからんかった。太郎は論外。選挙特番で流れた敗戦の弁を聞いて「なんだこのオッサン……こういうとこ嫌いだわ……」と思わず漏らしてしまった。カーチャンが噴いた。
政治の難しいことは、わたしよりもっと人間のできた人が論じればいいと思うし、同時に人間のできた人が政治をやるべきだと思う。少なくとも、百合子おばさんが任期を果たしたことは、わたしに「このおばさんはまともな人なのだ」と思わせるには充分だった。任期満了までやるなんて本当は当たり前なんだろうけど、それをまともにできない人がいたからわたしは投票に行かなきゃいけないことになる。
投票めんどくさくてほんとにきらいっていう動機は我ながらアホだけど、ちゃんと続けられる人を選ぶのはまちがってないと思う。どうか2期目も何事もなく最後まで続きますようにと願ってやまない。