大好きな人に、「恋愛感情がなくなった」と言われた苦しさを、しばらく噛み締めて生活していかなきゃいけない。
昨日の朝電話で別れを告げられてから、泣いたり泣き止んだりを繰り返し、いつの間にか仕事には行き、帰ってきた。
彼が別れを選んだ理由は、端的に言えば、私とは将来を考えられなかったそうだ。そこまで好きだと、思えなくなったと。
電話に出て、彼の珍しく緊張した声を聞いただけで、悪い予感で涙が出そうだった。
うわぁ、今言われるのか、びっくりだなぁ…と思うと同時に、そっか、やっぱりついに来てしまったか…という思いもあった。
彼が、「将来を考えてない」のは、ずっと前から薄々感じていた。
でも、彼は学生だから。付き合って、仲が深まっていけば、いつかは彼のライフプランに私を入れてくれるんじゃないかと淡い期待をしていたけど、やっぱりダメだったね。
それはもう、どうしようもないことなんだろう。そこまで好きになってもらえなかったということに尽きるんだから。
出会う時と場所が違えば、うまくいってたかもなんて、気休めに言ってくれたけど、きっと、どこまで戻っても、何回やり直しても、ダメだったような気がする。
彼の就職で更に遠い遠距離が決まって、初めてちゃんと将来の話をして、もしかしたら本当に、遠くないうちに一緒になれるかもしれないと私が真剣に期待し始めた頃から、彼の気持ちは下降し始めていたらしい。
そうだよなぁ。ちゃんと好き合ってるカップルだったら出来ていたであろうこと、私たちは何も出来ていなかったね。
就職場所、決まるまで教えてくれなかった彼も、聞かなかった私も、なんなんだろう。2人のこの先に関わることなんだから、決める前に、話し合ってもよかったんじゃ。彼の人生だから私が口を出す権利は無いと思いながらも、私との将来を考慮してもらえないことに凄く凹んでいたこと、私自身矛盾だらけだった。
思い返せば思い返すぽど、この結果が必然だったように思える。
微妙に噛み合わないところには目を瞑って、好きだからなんとかなるだろうって、付き合ってる時は思い込めていた。ぴったり合うことなんてなかなか無いんだから、付き合うってこういうものなんだろうって。でもやっぱり、ダメだったね。
「あなたに悪いところは1つもない」とも言ってくれた。それは、申し訳ないけど、なんの慰めにもならなかった。私に対して好きという気持ちがなくなったという事実が、ひたすらに重い。
付き合ってる時から、好きで好きで、辛かった。私は。相手より自分の気持ちが大きいこともなんとなくわかってて、辛かった。そういう気持ちから解放されると思うと、そこだけは若干の救いかもしれない。
私の幸せを願ってる、幸せになって然るべき人だと思う、あと、LINEの苗字がいつか変わることを楽しみにしてるって言われて、本当に遣る瀬ない。
なんで女性が苗字変わるの前提なの、ってところは今は触れないけど、彼は、私が別の誰かと幸せになること、もう願えちゃうのか。ほんと…だいぶ前から、心の整理が出来てたんだな。
彼が別の女性と幸せになるところ、私はまだ想像もしたくない。あと絶対知りたくない。
そもそも、また誰かを好きになって、好きになってもらって、付き合えて、結婚するって、そんな大層なこと、私にはできる気がしないのに。
LINEの名前どうこうとかも、やめてほしい。色々調べたけど、こっちがブロックしても向こうがブロ削しない限り、こちらのアイコンの変更も名前の変更も見えてしまうそうだ。
あとはアカウント削除しか方法が無いようだけど、本当に検討している。
彼には私の幸せを祈ってほしくないし、見届けて欲しくもない。
もう会うことも、連絡することもない。
最後の電話の時も、私は、振られる側なのに綺麗事ばかり言ってしまった。そこが私の駄目なところの1つだた思う。いい人でいたくて、素を出しきれないところ。
出会えて、付き合えて良かったって言ったのは、本心です。感謝もしてる。最後の電話の時、このことをちゃんと伝えられてよかった。
その言葉は辛いから言わないで欲しかった、私なら言うかもしれないと思って怖かったって、彼から嗚咽まじりの泣き声で言われて、なんとなく、じゃあ言って良かったなと思った。
彼の嗚咽、初めて聞いたな…
もう、連絡することも、会うこともない。
先のことは、今は考えられない。