ただ、ラジオと言ってもFMやAMではなく”Webラジオ“というものだった。
Webラジオとは配信サイトに行くとそこで番組一回分の音声を聞くととが出来、その音声が毎週更新されていく、という形式のラジオだ。
このラジオは某掲示板で勧められたことがきっかけで聴き始めた。
そして聴き始めてからは、このラジオが更新される木曜日はなんだか少しだけワクワクしていた。
当時高校生だった私はよく書店で雑誌を立ち読みしており、木曜日はファミ通を立ち読みしながらこのラジオを聴くのが定番となっていた。
また、受験勉強の際もよくこのラジオを聴きながら数学の問題を解いていたことを覚えている。
受験間近、センター試験に行く際はこのラジオを聴きながら行きます、といったメールが読まれていたので私も同じようにラジオを聴きながら電車に乗った。
大袈裟かもしれないが、このラジオは人生の一部でありいつまでもそばにいるものだと思っていた。
終了の告知があったのは今年の6月だった。
その告知があったにもかかわらずパーソナリティの2人は普段と全く変わらない喋りをしていた。
私はそれを聴いて、実は終わるというのは壮大なドッキリなのでは。と自分自身に思い込ませようとした。そう、思いたかった。
そして先日、ついに第645回が放送された。
やはり終わらないのだろう。12年以上続けたラジオが終わるのというのにこんな軽快なトークが出来るわけがない。
そう思っていたが、最後の15分にこのラジオを続けてきての感想を2人は話し始めた。今まで続けてこれたのは支えてくれたリスナーやスタッフの方々のおかげだと、繰り返しそう仰っていた。
毎週放送され続けていた。
終わるわけがないと思っていた。
常にそこにある思っていたものがなくなってしまうのがこんなにも寂しくて悲しかった。
終わって欲しくない。
最終回というのは嘘だと言って欲しい。
でも同時にこのラジオに対する今までの感謝の気持ちが胸にこみ上げてきた。
7年間、自分が何をしていても常に変わらずそこにあった。
その事実がどれほどの心の支えになったことか。感謝しても仕切れない。
そして、リスナーやスタッフの方々に対し繰り返し感謝の言葉を伝えてくださるパーソナリティ、7年間こんな素晴らしい方々のラジオを聞けて本当によかった。