2019-09-22

anond:20180217225439

①前半部分、「ということは実際に男性逮捕されたりしたら別の話になるのでは???」まではおっしゃる通りです。ただし、別の話として検討した結果、同じ結論に至る可能性もあります

不退去罪公共交通機関である鉄道の駅構内においても成立します。(昭和59年12月18日最高裁判決

鉄道会社女性専用車両に乗り込んだ男性に対し、出て行くよう強い説得行為をして良いものと、あなた引用した裁判において判示されています。「出ていけ」と命じて良いかどうかは今後裁判所が判断することです。良いとも悪いとも現段階では断言できません。

差別違憲違法ではありません(憲法私人間効力についての説明割愛します。)。

基準は諸説ありますが、ざっくり言うと、差別的な規制であっても、その規制目的手段合理性必要性正当性、相当性等)が認められれば、合憲であり、違法ではありません。例えば、トイレが男女別になっていることは明らかな性差別ですが、目的手段合理性が認められるため、違法ではありません。同様に、女性専用車両についても、その目的手段合理性が認められ、違法とはされていません。日本人専用車両は、目的手段合理性裏付け根拠が不十分と思います合法的規制として認められる可能性は低いでしょう。

女性専用車両は、男性も乗って良いことになっているし、女性被害を軽減する目的もあるため、差別規制だが、違法ではないというのが現状の裁判所の判断です。

完全に男性が乗ってはいけないとなった場合にどうなるかは不明ですが、個人的見解としては、合法とされる余地はあると思います。したがって、もし仮に、あなたが今後女性専用車両に乗り込んだりするつもりでしたら、その行為違法性を問われるリスクを孕むことは認識しておいた方が良いでしょう。

蛇足ですが、旅館業法では、ご指摘のあった「客が伝染病患者だったりギャンブラーだったり客室に空きがないとき」の他、「その他の違法行為又は風紀を乱す行為をする虞があると認められるとき」にも宿泊を拒んで良いとされています。(旅館業法第5条第2号)

記事への反応 -
  • この件。 http://www.kokusen.go.jp/hanrei/data/201712_1.html 私は法律のシロートなんで、法律の読み方が間違ってたら教えてほしいんだけど、そもそもこの裁判は、 A:女性専用車両にあえて男性...

    • ①前半部分、「ということは実際に男性が逮捕されたりしたら別の話になるのでは???」まではおっしゃる通りです。ただし、別の話として検討した結果、同じ結論に至る可能性もあ...

    • これについて詳しく知りたいんだが判決の全文がどこ探しても見つからないんだよね 女性専用車両賛成派に聞いても誰も知らないようだし 不思議 (知らないことをベースにあれこれ言...

    • 法的に差別 男性は乗れる ただし従業員の指示を受けても乗り込む等しつこく繰り返したら業務妨害罪に該当する可能性がある 以上

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