既婚者では友人と呼べる人は少なく、というか、関係が遠く、普段LINEなどはしていない。同窓会で年1回会ったり、Facebookや年賀状でやり取りを年に数回するくらい。
子持ちはたいへん肩身が狭い。
友人たちの気軽な集まりにも行けなければ、お互い顔を出すのが暗黙の了解になっている、趣味の集まりにも行くことができない。
必然、疎遠になる。疎遠にならないように頑張ろうと思えば、私の、全く自分の都合で采配できない時間――子供が寝てから、とか、旦那が休みなら、とか、そういうもの――に合わせてもらわなければならない。相手だって気を遣うだろうし嫌だろう。
30代になったら、皆と育児の大変さとかを語り合っているものだと思っていた。
子連れでパセラにでも集まって、そのバックグラウンドを共有した上で、大変だねぇ、ちょっと子供見てようか?今そのパンケーキ写真とりなよ、とか、今度は子どもたちをつれていってもいい趣味の集まりに行こうか、とか、そんな話をする、のだろう、などと思っていた。少なくとも、1人や2人は、そんな相手がいるのではないか、と。
現実は違った。友人の未婚率は高いっていうか誰も結婚してないし、なんなら非正規率も高い。低給与高負荷労働の子も、給与未払いが何度か起きた子もいる。
正社員で育休が取れることも、働き続けることも、彼女たちのリスクフルな暮らしから見たらすごく楽なことで、旦那も育児に協力的で、日常の中では自由にトイレにすら行けない日常でも、「正社員や結婚なんて夢のまた夢」と言われる。
私を責めているわけではない。単に「いいなぁ、幸せそうで」の文脈だ。私は曖昧に笑うしかない。
話が、合わない。
趣味の活動で遠征に出かける友人は、生活費が無くなって私に数万を借りたりする。
その数万は3ヶ月後に返ってきたけど、その間に彼女のSNSでは遠征報告や美味しいもの食べた報告が並んでいて、私の日常はオムツ替えと寝ない子の寝かしつけと出勤との繰り返しで、キラキラが眩しくて妬ましく。
独身時代なら「いいよいいよ」と言えたけど、その数万、私の労働一週間分だし、あなたは貯金がゼロで私は多少の蓄えはたしかにあるかもしれないけど、保険も学費も考えなければならないし、でもたしかに彼女は魅力的な子で、私も独身時代には彼女の返済が遅れるのなんて、全然気にならなかったけど、
でも、でも、オムツもお金がけっこうかかるし、保険も払わないといけないし
でも、産後大変なときに、ウチに来てくれてケーキをプレゼントしてくれたのも彼女だし。いい子だし。
でも、今は、お金返さないで遊び回るのとか、ほんと、酷いな、と思うし。
でも、変わったのは私のほうだし。
皆どうしているのか真剣に知りたい。
それだけ境遇が違えば友人と話が合わないのは当たり前では…境遇が似た人の中で新しい友人見つけるしかない というかいい年してしょっちゅう友達から数万借りる金銭感覚の人ってヤ...