2019-07-15

大体エンドルフィンのせい

最近腕を切り始めた。

前々から己を傷つける行為には興味があった。何故血を流すことに依存するのか?浅い傷でも満足するのは何故なのか?彼らは本当に生きたくないが故にやっていることなのか?すごく疑問に思っていた。

私は学校が変わり、新しい学校孤立していたため孤独感や不安が積み重なっていた。それに加わり私は課題などを忘れたりすることが多く、自責の念も溜まりに溜まっていた。多分後者の方が大きかった。自分を戒めるため、私は100円ショップカッターカットバン、消毒液(一回やって何も感じなかった際の保険。傷跡の軽減になるかと思った)を購入し、「何かの時のために」とそれらをビニール袋にしっかりと入れて棚の奥にしまっておいた。

数ヶ月後、課題が終わらない夜。眠気に襲われていた私は眠気覚ましに、初めて己を傷つけた。とても浅い傷で、少しだけ血が滲むくらいだった。効果としてはまあまあ良く、エナジードリンクを飲むことを親から禁止されている私としてはとても健康的な目の覚まし方に感じられた。

それから段々と己を傷つけていくようになる。眠気覚ましストレスなど、多くの理由をつけて浅い傷を増やした。

私は常に人に見えないよう二の腕の方を切っていた。しかしある日、学校友達に辛いことを言われ夜に大号泣した。その時に「お前のせいだ、と知らさなければ」と初めて手首を切った。また浅い傷だった。しかし、切ったことに私は満足した。次の日には「割れスマホの破片で切った」などという嘘をついていた。

興味は行為以外にも向き始める。1ヶ月後ほどに私はカミソリを買った。正真正銘安全構造のないまっさらな刃面の見えるカミソリであるカッターよりも綺麗に、深く切れると言われていたのでレジに並んでいる時にすごく楽しみに感じた。

感想としては、確かに綺麗に切れた。痛みはカッターと比べてほんの少し少ない。深さはやはり力でなんとかするしかないといったところだった。ここからカミソリを多用するようになる。痛くないし。

カミソリで切ることを覚えた私はさらに腕を切る頻度が増えた。とある日に、課題が分からずに心臓バクバクした。何もできずにただ時間が過ぎていく。ヤバい、と感じた。このままではおかしくなってしまう。その時に私はカミソリを二の腕に当てた。心臓バクバクは更に聞こえてくる。まさにその時、私の頭は「心臓バクバクしているのはカミソリを二の腕に当てているせいだ」と謎の理解を示したのだ。ツツツ、と切る。血が出る。すごく安心し、頭がスッとした。この時から学校で嫌なことがあるたびに「あーあ、学校にカミソリ持って来ればよかった!」と考えるようになる。

そして今日に至る。何時間か前、私は腕を切った。何故なら苦しかたから。マイナスな考えが頭の中を過ぎっていた。命を絶たなければ、と思った。カミソリを二の腕に当ててそのまま引っ掻いた。血が出るのを見ているうちに、苦しかたことが嘘のように引いていく。初めてその感覚に恐怖を感じた。異常だったかである。私は異常なこの感覚を調べ始めた。

常人は己を傷つけるとエンドルフィンという麻薬物質が出る。これはモルヒネよりも強いと言われる物質多幸感を得ることができる。傷つける行為以外にもこれはギャンブル依存症やさまざまな依存に関わっているともされる。麻薬と言われるほどなので、耐性もついてきてしまものであり、そこが依存症に関わると呼ばれる所以でもある。

まり、傷つける行為エンドルフィンによる多幸感に通じる、というだけのものであった。浅く切るもの、深く切るものエンドルフィン依存している。私もそうであるしかしそれは依存性がある。更に深く切るかもしれない。血をもっと出すかもしれない。生きることができなくなるかもしれない。しかし私は依存する恐怖に怯えながらまた腕を切るだろう。何故なら現実はあまりにも苦しいから。この麻薬に頼ってないと生きられないから。どうかこの、ある種の依存患者の訴えを見て己を傷つける行為は生きなくなるためにする者だけではないと感じてほしい。皆が皆、生きたくない者ではないと感じてほしい。もしできれば私と同じ依存患者を助けてほしい。ただ隣で支えてくれるだけでいい。そうすれば、少しだけ彼らの依存は良い方向に向かうと私は信じている。

長文駄文申し訳ありませんでした。ここまで読んでくださった方々に御礼申し上げます

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