…と思ってるんですよね。
特に創作界隈における「絵が上手くて羨ましい」って一律して僻み嫉み嫌味の類だと思ってる人がめちゃめちゃ多い気がして何だかなあと思ってしまったんですよね…
実際嫌味のニュアンスで使う人が多いんだろうけどニュアンス次第で必ずしも嫌味ではないと思っているので釈然としない気持ちになってしまったんですよね…!!!
そも羨ましいの本来の意味って「他の人が自分より恵まれているように見えて、自分もそうならよいのにという気持ち」ですよ。
「羨ましい」って僻み嫌味たっぷりに言えばそりゃ「私が持てないものを持ってるおかげで(後は大したことないのに)いろんなことが上手くいってて良いな、私もそれ1つ持ててればもっと上手くいけたのかもな」くらいのニュアンス孕んだりしてますけど
完全にそれ以外の他意が無い「羨ましい」って単純に「私が持てないものを持ってて良いな、私もそんな風になりたいな」ってそれこそ「尊敬」の上位互換のニュアンスがあると思ってるんですよ
前者と後者だとある程度共通する感情こそあれ最終的に当人に伝えたいニュアンスって真逆ですよ
「本当は大したことないのに1つ芸があるからって良い気にならないで欲しい」と
「本当にすごいものを持っていることを、それを持てていない自分と比較してでも分かって欲しい」
私は基本的に他人が羨ましくて、特に創作において絵が描ける人って本当に羨ましくて、
私としては後者の最上級の尊敬を込めたニュアンスで「羨ましいなあ」と本当に絵が上手い人に対して零すことがあったのですが、あまり良い顔をされなくて挙句「努力もしてないのにそういうこと言うのはどうかと思う」と言われました。
先日似たようなニュアンスの画像がRTで回ってきたのを見たんですよ。
「最初は誰も上手くいくわけじゃなくて見えない努力をしたから今の自分がいるんだから、そう思うなら自分を信じて描いて学べば良い」って。
それは明らかに嫌味な反応を受けての返しだったのでまあそうだなと思いもしたんですけど。
同時に先日言われたことも多分嫌味に近いニュアンスで受け取られていたんだろうなとも思いました。
でも私としては尊敬してる意を込めた「羨ましい」だったので尊敬してるんだという旨がきっと伝わらずじまいでむしろ嫌な思いをさせてしまったんだということがすごく心残りです。
「絵が上手い、反応もある、すごいと思うよ」と言っても良くも悪くも数値に囚われない人だったので(今のご時世それもすごいなと思うんですけど)釈然としてくれなくて。
それなら「絵が上手くなくて反応もそんなに無い私と比べてそれよりすごいことができているんだと分かって欲しい」みたいな、そういう身近な比較対象を持つことで実感して貰えないかな〜みたいなそれくらいの意図でした。
紙一重すぎて嫌味に伝わりかねないとこもあるんですけど、やっぱりポジティブに捉えて貰いたかったなあと今でも思います。
特にクリエイティブな側面での才能を羨んだとき出てくることが多いように思うこの見解について。
羨まれる側のこの言い分って自分が持ってるものは「努力すれば手に入る」大前提のもと言ってるなあと思うんですけど。
嫌味とかでなく、羨む側からしたら「努力したとしても恐らく手に入らない、先天的な「才能」を感じての感情だろうし、そもそも努力ができる時点ですごい」んですよ。
「絵を描くのが好きで、上手い下手とか以前に描き続けるのが好きで気付いたら羨まれるものを作っていた」でも「絵を描くのは得意ではなかったし劣等感もあったけど、それでも絵を描き続けたら羨まれるものが作れるようになった」でも結果としては同じです
「継続できること」「継続することを技能として身に出来ること」って「才能」だと思います。
「出来て当たり前」だと思ってるから「したら出来ることを何でしないんだ(その上人に当たるんだ)」って感情になりがちなのかもしれないですけど「『出来るようになって当たり前だと思っていること』をできない人がいる」と思ったらまずそれが「才能(長所)」なんだと気付いて欲しいなと私は思っています。
クリエイティブな話にかかわらず私は基本的にいろんな人が羨ましくて、例えば人と話すことは好きなのに人付き合いを面倒に思いがちな自分からしたら「人付き合いが楽しい人」「気の置ける友達がいる人」「一人でずっといることは別に苦ではない人」そういう人達が本当に羨ましいです。
世の中自分に持てないものを持ってる人たちばかりだなと思います。
自分の持てないものを持てる人達は本当にすごいなと思っています。
悪意のあるものだって少なからずある以上、全てをポジティブに捉えることは決して無いとは思いますがそれでも人からの「羨ましい」は自分の才能を自覚できる機会だと思います。
特に悪意のない「羨ましい」を受け取ったら(思ってもいなかったことがその人にとっては「自分の長所」だと思われているんだ)と好意的に受け止めてもらえたら嬉しいなと思います。
マウンティング猿がとうとう正気を失ってしまった