これに尽きる。
新卒で就職した会社は小さいのに小さいからこそなのか、人間関係に神経を使った。疲れて3年で辞めた。
年長の女性からも男性からも、ハラスメントらしいものを受けた。
職場は仕事をするところであって、仕事をする全員の目標とするところは大きく言えば1つのはずだ。利益を生みそれによって社会に貢献することだと思う。
それなのに、些末でありながら業務進行する上で無視できない嫌なことがたくさんあった。社会というのは厳しいんだと思って自分の不出来を責めた。
それなりに慣れてきて社内を見渡せば、若輩の新入社員の私に対して以外にも、小さな権力とセットの嫌がらせ、それに近い不快な出来事がたくさんあった。
同期そろって会社帰りに飲みに行って愚痴をこぼせば、その場で流れてなくなるようなもので、厳しい社会で生きていくには仕方がないことだと当時は思っていたような気がする。
でもその時の嫌な記憶は今もあるし、自分の仕事をする上でのふるまい方に定着してしまったものもある。そんなのおかしいよなと今は思う。
それに比べれば、だ。はあちゅうはだいぶタフな環境でひどい目にあってきたことが、あのBuzzFeedの最初の記事でわかった。その痛みもわからないかもしれなが、じゅうぶんに想像できた。
だから、だ。社会を構成するみんなの意識が変わるような、潮目が変わるようなことのきっかけになるのではないかと、少し希望をもった。
そういうことってあるはずなんだよ。昔は当たり前だった「女性社員が課内の社員や課長・部長にお茶を入れる」。
こういうことしてる会社は今もあるだろうけど、少なくともそれは「古い」という認識は共有されているだろうと思う。
何かきっかけがあれば、変化は起こる。ネット社会になって、その傾向は強くなったと思う。法律が変わらなくてもバズって共感を集めれば、何かが変わるかもという予感。
でも、結局がっかり。
燃え広がる過程で、彼女自身は最初の告発に込めた思いも考えもほとんど語っていない。
何当たり前のこと言ってんの? 期待するほうがどうかしてる