ちょっとしつこいこのオッサン…という思いはしたことはあるが、しつこさに負けたこともなければ、手を出された触られたことなどもない。
もちろん枕もやったことがないが、打合せ終わりに誘われて飲みに行ったことぐらいならあるし、
女のあっせんではないにせよ、しつこく合コンに誘われたり、自分の部下(終始ニヤニヤしていた)を彼氏にしたらどうだと慰労会の席でずーっと言われ続けたことはある。
そういえば、合コンをお断りした人と部下を押しつけようとしてきた人からは、その後仕事が来ることはなかった。偶然だろうけど。
セクハラ的に不快な気持ちにはなったことは、そりゃあ数え切れずあるが、一方で性的な魅力(ある気はしないのだが)を使って仕事を取ってきたという自覚はない。
ただ、同僚や先輩から「そのように」言われたことならあるから、そうである可能性はあるのかもしれない、見る人が見れば。
「俺たちも(取引先のパワハラに)我慢してんだし、襲われたわけじゃないならむしろ楽じゃん」的なこととか、
あいつは女だからあの仕事を取れたんだ、みたいな残念すぎる陰口を言ってたらしい同僚男もいたらしい。
(陰口なので当然伝聞。そんな下らないことわざわざ伝聞すんなと思った。伝聞してきたのも男の後輩。ほんとくだらない)
ただ、今よりずっと若い頃に思っていたのは、「若い女」がそこにいるだけで、おっさんたちは若干たがが緩むということだ。
会議の席上、当たり前のことを言っただけで、「あ!猿が喋った!カシコイ猿だなぁ!」みたいな顔をされることが常だったからだ。
当たり前のことなのだから、同じことを別の人間が言っても何のインパクトもないだろうが、「若い女」であった私が言うと驚かれるような気がした。
「若い女」だというだけで、初見でマイナス100点からのスタートで、「当たり前」をやるだけで一気にプラス10ぐらいまで上がる。
当たり前をしているだけだから絶対評価はプラス10でしかないのだが、おっさんどもが私を見つめる目は「110ポイントアップの若い女」である。
少し昔の話なので、当時はビジネスの現場における「若い女」に希少価値があったせいもあるかもしれない。
当時、一人だけ信頼できるおっさんの上司がいたので、思い切って「猿が喋った!みたいに思われている気がする。下駄をはかせてもらっている悔しさもある」と打ち明けた。
履かされてる下駄の高さが「若い女」に依拠しているなら早晩無くなるだろう、「若い女」もどんどん増えインフレ化もするだろう、という不安もあった。
なにより、オッサンの私への評価が甘くなることで、私が自分に対して甘くなっていく恐怖が大きかった。世間チョロいって思ったら最後、ヤバい奴にしかならない。
上司からは、お前が感じてる不快感とバーターだと割り切って、点数が甘いうちにやりたい放題やってみたらどうか、という実戦的なアドバイスをいただいた。
社会をすぐに変えるのは難しい、それに「若い女」の問題は、一方で恐らく「若い男」も同様に感じている部分もあるだろう、
「猿が喋った!」は、女に向けられるものでもあるが「若さ」にも向けられる、俺たちオッサンどもを驚かせるのも「若い」や「女」を担当する者の役割だったりもするんだ
猿→人間扱いのギャップが大きいと感じているのなら、お前の実力だってあるはずだ、と。
自分がオバハンになって確かに「若い」自体への下駄(期待感)もあると実感するので、今思うと本当にありがたく実戦的なアドバイスだったと思う。
まぁ自分が若い頃よりセクハラは減っていると思うし、今の方がビジネス現場に「若い女」が増えて相対価値が低下していることもあるかもしれない。
世界はほんの少しずつだけど変わってたりもするんだろうね。
入り口に電子ロックのある会社になぜか入り込む保険の外交の女性にそういう噂の絶えない人がいたが、本当の所はよく知らない。
保険外交員じゃないすよ。
あ、ごめん。巻き込みリプみたいになってしまった。 「女を使って仕事する人」の話で思い出しただけなので。無視してください。
保険外交員=枕、というのは、セクハラに当たる言説だと思うですよ。
枕うんぬん関係無く「どうして社外の人間を入れる?」って、うろちょろさせている会社の偉い人に腹を立てていたよ。
社外の人間を入れる理由が、女だからというのなら それはセキュリティ上もセクシャルハラスメント上も問題ありますね。