2017-07-06

心が死んでゆく

最近何をしていても楽しくない。

すべてが義務に思える。

マイホームを建てて旦那と二人暮らし仕事家事の両立もおかげさまで自分に適したバランスでやれていると思う。毎晩、晩ごはんを食べながらバラエティ番組を見て2人で笑う。楽しい食器を洗ったり、洗濯物をたたんだりも、気づいたらときどきしてくれている。たぶん今までの人生で一番今が落ち着いている。自分にとって文字通りの「ホーム」があるのはこんなに心が安らぐことなのかとしみじみ思う。実家の両親とはいろいろあって何年も連絡を取っていない。法的には親子だが、気持ちのうえでは彼らの住む家はわたしにとってもはや「ホーム」ではない。今いるここが、わたしの帰る場所だ。ここを守らなければ、とわたしは強く思っている。ここを守らなければわたしは生きていけないだろう、という漠然とした恐怖がある。

でもいつもそんなことばかり考えていても息が詰まる。息抜きはたくさんしている、つもりだ。2人で飲みに行ったり、小旅行に出かけたり。お互い別の趣味を持っているので、旦那趣味の集まりに出かけるときなんかはわたしは家で自分趣味を堪能する。その逆もある。気楽すぎるほど気楽に生活している。感情の起伏が少なくなった。毎日平穏に過ぎていくことが何よりの幸せだと思っている。他者への共感とか思いやりの気持ちが減った。自分さえよければ、人のことが前にも増してどうでもよくなった。お客さんに、近隣の人に、友人に、そして旦那にも。関心が持てなくなった。

自分旦那のことをATMだと思うようになるくらいなら死んだほうがましだと前々から思っていて、そういうのを公言してはばからない女性を心底軽蔑していた。が、今の自分は結局そうなのではないかと思う。わたし自営業なので普通住宅ローン審査に通らない。会社員旦那がいたからこの家が建った。住む場所ホーム提供してもらった。そのことに恩義を感じている。だからわたし家族としての役割を果たしたいと思って、毎日ご飯を作って掃除洗濯に励んでいる。共働きわたし家計に貢献はしているが、稼ぎは旦那のほうが多い。それにも恩義を感じる。こういう恩義はたくさんある。逆に言えば、こういう恩義しかない。毎日平穏に過ぎていく。嫌いな上司や、体調不良や、神経質なお向かいさんや、いろんな面倒ごとはあるけれども、毎日がただ淡々と過ぎていく。大きな悲しみもなければ喜びもない、そんな明日が来るのがとても怖い。明日が怖くて仕方がない。わたし旦那に捨てられないだろうか。旦那に出て行けと言われたら、わたしはどこに行けばいいのだろう。2人で過ごす暖かさと安らぎを知った今、一人暮らしは恐ろしい。孤独に飲み込まれない自信がない。でも実際、わたしは今も孤独なのだ明日孤独な1日が始まる。髪は何ヵ月も切ってない。ネイルまつエクもずいぶん行ってない。外出することは別に難しくない。誰もわたしを制止はしない。朝が来るのがただ恐ろしい。

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