3Dアニメーションだと進捗が分かるとか、効率的に仕事ができるという記事を見たけど、
そういう記事って「技術ってすばらしい。なんでみんなチャレンジしないの?」という
話だけで終わることが多いので、それによって絵の質(?)はよくなるかもしれないけど、
話や動きを作り上げる人と技術とお金の話が全く出てこないのでいまひとつピンとこない。
3Dアニメだと実際の役者がCG合成画面で演じることと変わらないと思うし、
できる人が限られているため、演技や操演の部分が画一化する可能性がある。
(実際、国内でも牌の取り合いになっているらしい)
例えば、手書きだとできる、その場で思いついたアイディアによる、絵の足し算引き算や
今でも無理して2Dアニメ画風で作られる理由だと思われるので、
その辺、映像はとてつもなく素晴らしいけど、実写映画との違和感が残る
(ストーリーや会話劇だけは良いとかそういう作品のことはあえて置いておく)
そもそも3Dアニメの最大の利点は、機材さえあればデータでやり取りできるので、
工程管理や場所や人(人種)を気にせず、制作素材をどこからでも調達できると
思っているところが正直怖い。
結局、人が楽しむもの作るものである以上、画としての気持ちよさを出すために
どこかしらは人が関与しないといけないだろうから
そういう仕組みは飽きられていずれ限界が来ると思う。
そもそも、手書きとか3Dとか技術論とか効率化の話が問題なのでなく、
アニメーターを含む制作者側を育てる余裕がないビジネスモデルの間違いが問題なのに、
テレビでも取り上げられるようになってもいまだにそれを正せない理由はなんだろう?
単価じゃなくて、新人でも生活可能なだけの一定賃金を保証するような
この手の問題提起も、10年ぐらい前からずっと聞いてる気がする
放映させないとつぶれるアニメ制作会社が自転車操業し続けてるだけ。受動的に情報が得られるテレビ以外の媒体で作品が日の目を見ることがいかに難しいかということかもしれない。...