2016-12-14

クレーンゲームなんてものが許されている意味がわからない

家族ショッピングモールに出かけたとき、夫が子供ゲームセンターいるから一人で買い物でも楽しんでくればいいと提案してくれた。

普段子供を連れているとウィンドウショッピングすらままらないので、それならばとお言葉に甘えてぶらぶらとお店を覗いてみることにした。

ファストファッションブランドのお店で値段の割にあつらえの良いワンピースセールだった。

でも生活費のことを考えれば、今持っているものから買い換える理由は見つからなかった。

小一時間ほどモールを歩き回って、結局買ったのは子供と夫の靴下だけ。

雑貨屋で見つけた可愛い小物も、あれば食卓が賑やかになりそうなユニーク食器も泣く泣く諦めた。

ゲームセンターに戻って目に入ってきたのは、大きなぬいぐるみを抱えた二人だった。

満面の笑みをたたえた子供とは対象的に、明らかに不機嫌な夫。

「パパが頑張ってぬいぐるみ取ってくれたよ!」

子供のうれしそうな報告の、その”頑張った”という言葉に引っかかった。

一体どれくらい頑張ったのだろう。恐る恐る聞いてみる。

いくら使ったの?」

はぐらかすように答えない夫。

関係ないだろ。」

いやいや。関係あるだろと食い下がるわたし

それでよくよく聞いてみると、実に五千円近く使っていることがわかった。

子供がどうしてもほしいと聞かないので、はじめは簡単に取れるものではないことを教えるつもりでお金を入れてみたらしい。

ところが、最初の一回で思ったよりぬいぐるみが動いたので、もしかしてと今度は五百円玉を入れてみたそうだ。(五百円玉を入れると、ゲームできる回数が1回増えるらしい。)

その五百円は逆にうまく行かず、でも千円で取れるなら安いと思ってさらに追加の五百円玉

それでまた惜しい動きを見せたからと更に追加。

そうして二千円を使った頃には、その分が次の人に使われて少しの投資で持っていかれることを考えると、最後までやめられなくなってしまったそうだ。

それを聞いているうちに、わたしは軽くめまいに襲われた。自分でも血の気が引いていくのがわかった。

子供からぬいぐるみを奪い取ると、近くの店員に詰め寄った。

「すいません。夫が必要のないぬぐるみに間違ってお金を使ってしまったのです。こちらはお返ししますので、使った金額を返していただけませんか?」

そんなわたしを見て「何してんだよ!」と怒鳴る夫。

「それはこっちのセリフでしょ!誰がこんなものにそんな大金使っていいっていったのよ!」

店員からは、そんなやりとりをみて困惑した様子ながらも「申し訳ございませんが規則でして、お金をお返しすることはできないんです。」と、丁寧にそれでいてしっかりとお断り言葉を突きつけられてしまった。

そんなことはわかっている。だけどどうしても納得ができなかった。

だって、五千円もあればワンピースと小物と食器を買ってもお釣りが来る。なんならここで少し贅沢な晩御飯だって食べることができたはずだ。

こんなことになるなら二人をゲームセンターなんかに置いていくべきではなかった。

夫は普段からギャンブルなんて一切やらないのでまさかそんなことになるとは考えもしなかったし、それ以上にこんなにお金を使わないと取れないようなぬいぐるみが置いてあること自体おかしいとしか言いようがない。

これがギャンブルとわかっているならまだしも、なぜこんな家族連れが気軽に訪れるような場所普通にまかり通っているのか。

この怒りの矛先をどこにぶつけていいかがわからない。早く誰かになんとかして欲しい。

もうあんショッピングモールには二度と行きたいとは思わない。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん