2016-06-06

anond.hatelabo.jp/20160606103318

お兄ちゃんを殺した。

大好きなお兄ちゃんだった。ヒーローだった。

ベタだけど「お兄ちゃんと結婚する」と言っていた。

私が中学生になった時、お兄ちゃんは高校へ行かなくなった。鬱だった。

田舎でお兄ちゃんが鬱で不登校になったのは知れ渡った。

あいつの兄貴、鬱なんだってあいつもリスカしてるらしいよ」

いじめられた。毎日死ぬことばかり考えていた。

家に帰ったら、抗うつ剤攻撃的になったお兄ちゃん

から「お前が生まれなければ俺はこんなにならなかった」と言われた。

もう我慢の限界だった。殺そうと思った。

夜中、包丁を持った。意外と冷静だった。

寝ているお兄ちゃんの背中を刺そうとした。

「何やってんの」

母に見つかった。

その瞬間、泣き崩れた。

そんな事が何度もあった。

高校から家を離れた。

たまにしか会わなくなった。兄妹関係は安定したように思えた。

一志望の大学に受かった。

「お前が俺から離れるだなんて許さない」お兄ちゃんにそう言われた。

泣く泣く行きたくも無い地元大学に通った。お兄ちゃんが行きたくても行けなかった大学にだ。妹に学歴コンプこじらせてた。気持ちわりーなと思った。

人生めちゃくちゃにされた。

お兄ちゃんに復讐しようと思った。

死ねばいい」なんて言わない。

「鬱、辛いよね。どうして自分けがこんな思いしなきゃいけないんだろうね」優しい言葉をかけ続けた。

お兄ちゃんは引きこもったままニートになった。

「どうしたの?つらいの?何があったの?」甲斐甲斐しく世話をした。

ずぶずぶに甘やかした。

鬱が少し良くなり始めた春先。

お兄ちゃんにある言葉を掛けた。

2日後、お兄ちゃんは自殺をした。

明確な殺意があった。

私はお兄ちゃんを殺した。

「どうして」と泣きながら遺体をゆすった。

どこか俯瞰で見ている自分がいた。

狂ったように泣きながらも母や父や親戚の視線を気にしていた。

「お兄ちゃんを亡くしてかわいそうに」と言われた。

私が殺したのは誰にもバレていなかった。

私が直接手を下した訳では無い。

勝手自殺をした。

でも、私が殺した。人殺しだ。

よく鬱病患者家族サポート必要とか言われるけどそんなものクソくらえ。

逃げろ、絶対に逃げろ。

配偶者なら離婚しろ、親ならなんとしても別で暮らせ。できれば遠いところで。

愛なんかで乗り切れない。

自分人生生きろ。

冷たい?そんなの知るかバカ

人生狂わされるぞ。こっちも病気になるぞ。被害者した奴らに搾取されるぞ。

鬱病患者家族サポートなんか美談にするな。

なにが「ツレがうつになりまして」だ。

あんなもんあるから献身的に支えなければって思うんだ。

そんなうまくいくもんじゃないよ。

から、逃げて。人殺しになる前に。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん