どこに行っても、まるでキメラのような、「会社」という特殊な文化圏を感じた。
もう明らかに、会社という世界は、一般市民の文化圏の中にありながら、断絶した世界なのだと感じた。
物凄く嫌だったことをいくつか挙げてみよう。
30分居酒屋で飲んだら、大体相手の人柄なんて分かると思うけど、30分掛けて全く相手の人格が見えない。
いや、事情は何となく分かる。居酒屋のようなコミュニケーションでは相手を定量的に測れない。
相手の能力を一定の基準で共有できない。そういう弊害があるのは分かる。
でもあんなに人間性が廃され、お互いに台本を読み合い、面接という超特殊な環境でしか成り立たないプロトコルで
コミュニケーションするのが一番良い方法だとはとても思えない。
もう一つは、最終面接で軒並みヤクザみたいな人相のおじさんばかり出てくること。
これは未だに本当に理解できないし、いまだに恐ろしいと思っている。
こんな歪んだ顔の人、いままで見たことが無い、という人ばかりだった。
政治家の人相がだんだんと悪くなるのは、国というものを運営するプレッシャーなのだと納得していたけれど、
それよりも歪んだ顔が平然と並んでいるのだから、本当に怖かった。
ブラック企業なんて当然の事態だろうし、イラク戦争の全犠牲者より日本で自殺する人が多いのも当然だろう。
このガチャでSR引いたら、私は死ぬんだろう、その前に逃げなくてはと本当に思っている。
ちょっと抽象的なトラウマの話ばかりだったけど、もう一つは家族について質問されることが多かったこと。
まさか親の社名まで聞かれるとは思わなかった。
そんなことをいきなり学生に質問して、何も感じない、当然だろうという顔をしている面接官。
何の興味なのか知らないけれど、普通そんなこといきなり聞くか?
全然オウム真理教を笑えない。世の中数百人が集まって、なんの合理的な理由もなく
異常な思想、文化、人格が育ってしまうことなんて、普通のことなんだと思う。
何人かの先輩が既に亡くなったり、人が変わってしまったりするのを見た。
ぜひ教えて下さい。