かなり上から目線で吐き出させてほしい。
広告業界を志望している学生で、結構な確率でに出会うのが、「泥臭い」「粘り強い」という言葉を推してくる体育会系出身者。
(実際にうちの会社は例年20%体育会系出身が新卒入社する。)
そしてもうひとつのパターンとして、デザイン専攻・表現工学専攻で学んだ内容をそのまま志望動機に直結させてくる学生。でもこっちはまだいい。
(一番よくあるパターンが「自分は広告業界で働きたくてこういう勉強をしてきた」という的外れな志望動機。)
心底落ち込んでしまった。
単純に、そこをアピールしてくる新卒に入ってきてほしくないと強く思った。
自分は商学系学部出身で、今は一言で言うとプランナー。たまにデザインもする。
この会社に新卒で入ったときは、自らの広告業界に対する人生との縁、『愛』、そして自分が捉える「課題解決」の本質、それに基づいた作品を発表して内定をもらった。
経験した身だからわかるのだが、ただ大学2年間遊んで3年目の終わりあたりから就職活動に躍起になる学生が一番短絡的にやりたい仕事として思いつかれてしまうのが「広告」なのである。
俺らは君たちの学んだ内容はちゃんと評価している。だからもっと広告業界以外のことを知ろう。もっと広い世界を知ろう。
この業界じゃなくても君がやりたいことはできる。経験上広告業界を志望してから勉強内容を自分で決めて大学に入学した学生が、クリエイティブとして3年以上続いた試しがない。
みんな「自分がやりたいことと仕事内容が違った」といって辞めていくんだ。
自分でちゃんと考えてみよう。頭の良し悪しは重要な要素だけど、ようは使い方の問題だから。
だけど、俺らは頭を『使わない』やつはなにがあっても取らないよ。
最近目を着けているのが大学受験をせず、また小学校からの進学ではなく中学受験で系列付属校に入学した内部進学生。
彼らのアイデア力と使い方は、見ていてとても良い。