30男が「イケメン」なんてのは正直どうかと思うんだが、
かといって男前とか美男ってのも変な感じだし、とりあえずイケメンということにしておいてほしい。
凄いデブで、どうしようもなくデブで、将来を不安視されるデブだった。
それでさすがに命の危険を感じて5年で40kg落とした結果、
なんだかすごくイケメンになったらしい。
自分で言うのも本当にアレなんだが。増田でしかこんなことは言えないのだが。
実際、俺の父、兄は非常に美形で、母も姉もきれいな人で、割と近所でも評判のいい顔のつくりなので、きっとその流れで俺もそこそこの顔なのだろうと思う。
それで、長年のコンプレックスを解消すると自分に自信も持てて、いろんなことに挑戦することができるようになった。
ただ、俺は既に齢30を超え魔法使いになってしまった体なので、そもそも女性にどう接していいのかわからない。
とりあえず、真摯に(と自分でいうのもアレなんだが)接することを心掛けると、
確かにどんどん仲良くなることができた。これには驚いた。すげぇ。女性って俺の目の前で笑ってくれるんだな。
でも、ここで大きな問題が生じた。
いや、有り余る童貞力が問題になったのでなくて(童貞だと告白しても笑われなかった。凄く優しいひとだった!)、
俺が好きな女性は、俺よりも6つ年上で、俺が驚異的なデブだったときから友人として接してくれた女性。
好意を伝え、彼女も俺のことが大好きだといってくれ、長年患った童貞をも奪い去ってくれたかけがえのない命の恩人で、病気についても理解のあるまさに天使。
もうこれは結婚を申し込むしかねぇなと決意したところで、先日、フラれた。
理由は、「あなたにはもっとふさわしい人が現れると思うし、可能性を摘みたくない。私はもうオバサンだから」というもの。
それはない。それはないぞと心から愛していること、結婚をしたいことを伝えたのだが、「でも…」と顔は曇ったまま。
そして本当にフラれてしまった。
俺はどうすればいいんだ。
たぶん、こういうのって、早い人は小学生くらいから経験してきてるんだよな。
想いが実らなかったり、好きだけど結ばれなかったり、自分の素直な気持ちを表現できなかったり、お互いを思いやるあまりにすれ違ったり。
あるいは、自意識過剰の独り相撲をしていただけってわかったり、本当は自分は嫌われていたってことだったり。
もちろん、付き合い始めてからはもっと大きな試練があるんだろうし、結婚となればさらにってことになるんだろうな。
それに、俺にとっての初めての彼女(深く付き合う前に終わってしまったが)ってことで舞い上がっていただけなのかもしれない。
俺はずっと「痩せれば何とかなる」「真摯に話し合えば理解しあえる」なんて青いことを考えてたけど、
結局のところ、どうしようもなく俺の経験値が足りないということなのだろうか。
童貞とかデートやセックスの上手い下手でなく、どうしようもない、「他人を大事にすること」の経験がないんだろう。
とても辛い。
世の一般的な男性女性はこういう経験を十代のころから積み重ねてきたってわけか。すげぇな。
最初に「イケメンになった」とか書いたけど全然違うな。ごめん、俺なんかがイケメンとか思いあがれる話じゃないな。
1、30歳はぜんぜん若者。イケメン市場においてはまさに現役バリバリ世代 2、彼女は自分に自信がない。本当に好きなら年月をかけてわかってもらうしかない 3、おまえが本当に彼...
うん、お前の言う通り普通はそういう経験をして「これ以上はどうしようもない」って事を涙を飲みながら学ぶんだけど、 最後の一文が出てくるあたり、流石の童貞力・・・ 「自分より...
彼女の言う「可能性」が子供を作る可能性だとしたら、確かに36超えた女性ならご期待には添えないと思うだろうな