だが、ここでメールクライアントを立ち上げて、なし崩しに仕事になだれ込むようでは、真の仕事人とはいえない。
始業前はね、誰にも邪魔されず、自由でなんというか救われてなきゃあダメなんだ。
マグカップに注いだコーヒーの香りを静かに吸い込む。いい匂いだ、タマラナイ。
そして、おもむろにマインスイーパを起動し、無心に地雷を発掘する。
マインスイーパで、考えながらマス目を開けているようでは、まだ初心者である。
やりこむことにより、だんだん反射的に開けられるようになる。
そう、賢明なる読者はお気づきかもしれないが、瞑想中とゲーム中では似たような脳波となるのである。
マインスイーパは社会人にとって必須の瞑想ツールといっても過言ではない。
id:xevra 先生はさぞかし名のあるマインスイーパーであることだろう。恐ろしい恐ろしい。
毎朝きっちり10回マインスイーパをトライして、コンプリートした数、平均タイムスコアを手帳に付ける。
これを習慣化することにより、標準的な自分のパフォーマンスを可視化することができる。
できる社会人は、朝の時点で当日の自分のパフォーマンスを把握しているもなのだ。
また、はてなーの諸君は、人気エントリーに上がってくるライフハックを日々実践されていることと思う。
だか、それらのライフハックの効果を客観的に把握しているだろうか。
○○でテストに受かった……○○しなくても受かったのでは?
○○で体調がよくなった……気がしているだけでは?
もはや、マインスイーパによるパフォーマンス可視化の効能は繰り返し書くまでもないだろう。
そう、ビル・ゲイツはマインスイーパをWindowsに標準装備することにより、世界一の金持ちになったのだ。
午後3時、人によっては人間火力発電所になっているかもしれない。
だが、ここで一度仕事にブレークをかける。焦るんじゃない、俺は腹が減っているだけなんだ。
少量の甘味を取り、軽く体操して気分をリフレッシュしてマインスイーパを起動する。
午後のこの時間に自分の集中力はどの程度残っているか。それによって残業の方針を考える。
いたずらに長時間働いてミスを連発しては本末転倒である。ミスを挽回するには大きなエネルギーが必要だ。
集中力を切らして仕事をするくらいなら、何もしないほうがよい。
ゲームの地雷を避けられないものに、リアル世界の地雷を回避できるわけがないのだ。