数日前、初めて優先席を譲られた。
見た目が実年齢より老けていると良く言われるが、初めての経験であった。
それについて、今朝、電車に揺られながら考えていたのだが、思ったことがあったので認めておきたい。
IDを出してブログで書いても良かったのだが、一人の“増田”の意見として聞いて欲しい。身バレを防ぐため文体は変えてある。もちろん特にバレても問題はないのだが。
満員電車内で弱者に座席を譲るのは至難の業だ。譲るタイミングで車両内に人間一人分の余分なスペースが必要だからだ。譲る側、譲られる側のみならず、周囲の人間全員がキツい思いをする。
なので、座席を譲るのは、ターミナル駅などで乗客のかなりの数が昇降するときにしてほしい、と思う。
目の前にずっと老人や妊婦がいて、席を譲れないのがモヤモヤする気持ちも分かる。知らない人に話しかけるのには「30秒ルール」があるのも理解できる。最初の30秒で話しかけられないとずっと話しかけられないのだ。
だが、周囲の人間のことも考えて、全体的な利便性を懸案してほしい。満員電車は特殊だ。
満員電車で自分の目の前の座席がふと空いた時。すぐに座ってほしい。それが優先席でも。
次の駅で降りるから、とか、近くにお年寄りがいるから、とか、自分は若いから、といった理由で座るのを躊躇しないでほしい。
君が座ることで、一人分の空きスペースが車両内にできる。すぐ近くにおられるお年寄りはその席まで辿り着けないのだ。ここは満員電車。特殊な場所。
こんな特殊な状況自体を発生させないように、時間帯をずらした通勤や、通勤に電車を使わない選択肢、そういった労働環境の整備に我々は尽力しなくてはならない。また、逆に、弱者が混雑した時間帯に電車に乗らなくてはならない社会にも修正が必要だ。
こんな異常な場所を作ってしまったのは間違いなく団塊世代の我々なのだ。本当に申し訳ない。