2014-05-01

アメリカ筋肉信仰多民族国家ゆえ美男子の正解が作れないから


アメリカは、世界でも特にマッチョ礼賛、筋肉信仰が強い国だと言われている。よくスポーツ舞台で話題になるステロイド、いわゆる筋肉増強剤であるが、この薬の典型的使用者像というのは、実はプロスポーツ選手ではないのだ。中流以上の30歳前後ホワイトカラーがそれだ。安定した仕事につき、それなりの社会的立場も得たサラリーマンが、次に求めるのが筋肉なのである別に仕事必要なわけではない。動機アメリカ人なら誰でも持っているであろう筋肉に対するあこがれとコンプレックスなのだ

それと比較して日本はあまり筋肉信仰は強くないと言える。男性セックスシンボルジャニーズの線の細い美少年であるし、女性セックスシンボルセクシーよりも可愛いが優先される。男性であることよりも、女性的(身体的に子供っぽい)であることが優先される世の中だ。もちろんマッチョはそれなりにモテるだろうが、アメリカと比べるとその扱いの差は歴然だ。

では、この2国の筋肉に対する扱いの差はなぜなのだろうか。

アメリカには白人黒人アジア系ヒスパニック中東系など様々な人種がいる。だから日本と比べて多種多様な顔の人が暮らしている。その中で、もし単一美男子像を作ろうとしたらどうなるだろうか。白人美男子には黒人美男子は絶対になれないし、黒人美男子にはアジア系美男子は絶対になれない。逆も然りだ。ようするに、全くタイプの異なる顔が存在している中で、単一美男子像を作ることは不可能なのだ。肌が白い方が良いのか、黒い方が良いのか、鼻は高い方が良いのか、低い方が良いのか…、というように、人種によって先天的に顔のタイプが決まってしまうのに、一つの理想像を作るということは人種差別につながるので、あまり好ましくないのだ。そこで、すべての男に共通する、顔以外の競い合うための平等ルール必要になる。それが筋肉である。いかなる人種の男も、鍛えさえすればマッチョになることが出来る(アメリカ人はそう思い込んでる)。個人の努力次第で獲得できる筋肉人種を超えたセックスアピールになるということである

一方日本では、基本的には皆アジア系なので顔のタイプは皆似通っているし、ブサメンであれイケメンであれ、その理由を先天的人種民族に求める人はまずいないだろう。なので、単一美男子像を想像することはある程度可能だし、そこに先天的平等存在しない。筋肉をアピールする前にイケメンブサメンも決まっているのであるマッチョになってもイケメンイケメンだし、ブサメンブサメンなのだ

そんなわけで、アメリカ人筋肉信仰原始的に見えてより進んだ社会象徴である、という説を唱えた。もちろんこれは何のデータもない私の思いつきだ。アメリカ人男性の逞しく芳しいヌードを見ていてふと思いついたことだ。でも意外と説得力があるんじゃなかろうかと思った。

  • マッチョなアメリカは女性にも筋肉信仰が進みつつある。 女性が格闘技をするのも普通で強い女性は憧れの対象に。 ドラマや映画でもキャリアウーマン的な強い女性でなく、肉体的に強...

  • いや、ただ単にアメフトの影響だろ。アメリカ人の90割はアメフト狂いだからな。

  • まぁ、見せる筋肉、インナーマッスル?、どっちにしろ鍛えていることには変わりないから健康にはいいでしょうね。 日本ってほら、とりあえず脂肪を落とさないと、筋肉あろうが無か...

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