2014-03-20

忘れられない事件

正確には、何かのきっかけですぐ思い出す事件。

2010年に起きた大阪の3歳と1歳の子供が、母親に自宅に閉じ込められ餓死した事件。

まりにも衝撃的で、詳細を知る度どんどん気持ちが沈んでいった。

罪もない無垢な子供が死んだという事実が、つらい。

私は今10ヶ月の息子を育てている。

妊娠中に散々インターネット検索し、ある程度覚悟をしたつもりで臨んだが

何もかも初めての出来事、目を離したらすぐに命が散ってしまいそうな存在を四六時中見ているというのは

「でも愛する息子の為に頑張れるよね」みたいな綺麗事で済まされないような精神状態に陥ることもある。

慢性的睡眠不足や行動範囲もかなり拘束されるので息子というより自分との戦いでもあった。

なので、この母親の「育児を投げ出したくなる気持ち」はわからないでもない。

しかしあくまで「投げ出したくなる」であり、完全放棄したこの母親は許せない。

許せないというより憎んでいる。実際に見たことも話したこともないけど憎い。ただひたすら憎悪がわく。

お母さんが全てと言っても過言ではない年頃の子供を、餓死という拷問のような殺し方をしたこの母親が憎い。

私という存在は「母が私を産み、育児してくれた」という結果だ。

特に仲の良い家族というわけではなかった。それなりに荒れてた時期もあるが両親には感謝している。

子供が大嫌いな人がいたとして、それは共感はできないが理解はできる。

そういった人はそもそも子供を持つ選択をしないだろうし対策はするだろう。

彼女は2度も産んでいる。計画的なのか、できちゃったのか知らないが。

子供ができたときも、かわいいペットかわいい洋服を着せて写真をとるような感覚で産んだのかもしれない(全てのできちゃった婚がそうだと言いたいわけではない)

「殺そうと思ったわけじゃない」と彼女供述した。

しかに憎くて殺したくて、ドアに目張りをして閉じ込めたんじゃないと思う。

彼女子供を「なかったことにしたかった」んだと思う。

巨大なゴミ箱を作り、そこに捨てて見えなくして「なくなった」つもりでいた。

1日、いや1食でも食事を抜いたらつらいなんてわかるはずだ。

夏に差し掛かった季節に換気もせず閉じこめたらどんなに苦しいかなんてわかるはずだ。

どんなにひどい事をされても、まだ小さな世界にすむ子供は親の愛情を信じたいんだよ。

一度は来てくれたお母さんの迎えを、小さな姉弟はまた期待しながら、ゆっくりと死に向かっていった。

自身が虐待されて育った、だから彼女被害者だなんていうがそれは違う。

彼女は生きている。親から殺されなかった。

ゴミの中で排泄物にまみれ、暑さから逃れるために裸になる経験なんかしなかったはずだ。

ひたすら悲しい。この子たちは守ってくれる存在が誰一人いなかったという事実が。

巷で流れる虐待ニュース

こんなのは氷山の一角で、この事件と似たようなケースもゴロゴロしてるんだと思う。

私は別にこの事件より凄惨な事件を知りたいわけでもない。

どうやら書籍化映画化もされてるみたいだが、別に見たいとも思わない。

この事件をはじめに聞いた時は、妊娠も、結婚すらしてなかったが、本当に強く強く心に残った。

そして子供を持ってますます強く想像してしまうようになった。

旦那にこの事件を簡単に説明したが、普段は非常に気が強くてタフな旦那が涙ぐむのを初めて見てしまったので何も詳しい事は話せず。

むごい事件の感想を楽しげな出来事がタイムラインに踊っていたTwitterに書くのも気が引けたので、増田を利用させてもらった。

感傷的に書きなぐったので中々支離滅裂な文章になってそうだけど、少し心が落ち着いた…

の子たちが存在したという事実を私は忘れたくない。

  • こういう人って同族嫌悪なのかな。精神的にヤバそう。 同じく子持ちだけど、件の事件は多少は興味持ったもののすぐ忘れたよ。 芸能人の結婚と同レベルのワイドショーネタとして消...

  • 件の事件の加害者は、あなたが考える限りでは「子供を無かった事にしたかった」からそうしたんだと思うなら、 あなたは「子供を無かった事にしたいと思わないためには何をしたらい...

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