2014-02-12

ネトウヨ批判の記事について

http://anond.hatelabo.jp/20140211042328

都知事選における田母神氏の問題点を考える】

http://anond.hatelabo.jp/20140212015607

【「日本派」って何?──都知事選における田母神氏を考える】

都知事選終わったのを機に、上二つのネトウヨ批判の記事を執筆してみたんだけど

どうにも相手とする人々の知能指数が低すぎて、これを書いている私まで病んできそうになる。

それに、水島氏批判なんかは、実のところ、ネトウヨ支援にひとしいわけだから

そういう敵に塩を送るような真似はしないほうがいいんじゃないのか、という気もしてきた。

  ☆

本当の敵は「チャンネル桜」でも田母神でも水島でも竹田でもKAZUYAでもなくて、

経済的不安」をかかえた所得中間層にはびこる排外主義雰囲気だと思っている。

実際にデモにいったり政治的主張を声高に叫んだりはしないけれども、

自分不安にさせる経済的要素を、中国韓国投影して、みずからを慰めようとしている

そんな人たちは、少なからずいるんじゃないのかと思う。

日本列島に渦巻く「不安」の雰囲気男性的な力によって脱却したいと彼らは望んでいる。

その男性的な力を表現しているのが軍人あがりの「田母神」という"シンボル"なのだろう。

でも経済的不安をそうした「男性的な力」をもって脱却しようとすることはハッキリ言えば不可能だ。

サヨク側が、ここに戦前の姿を見出すのもじつは所以なきことではなくて、こういう愚かな潮流こそが敗戦の原因であったからである

ネトウヨ思想は「男性的な力」でしかない、と言った。

実際そうなのであって、そのイデオロギーをまともに受け取ろうとすると馬鹿馬鹿しい作業をしなければならない。

そもそも彼らが現代日本の政治状況が「中国派VSアメリカ派」であって、自分たちが「日本派」と呼んでいる、っていうことは、

単純な陰謀史観にすぎないわけであって、こうした認識は、あの杜撰田母神論文に由来している。

こんな不出来なシロモノは、世が世ならキ印の烙印押されて、それで終わりというものだ。

しかし、必ずしもそうなっていないところに日本の不幸があるのだ、と言ってもよいだろう。

マトモな学者はたいてい彼らを相手にしてないでしょ?

カルトの言ってることをマトモに批判したって、カルト信者は何も意見を変えないでしょ?

私がやってるのはそういう不毛な作業なんだな、と実感したわけである

  ☆

私がさきほど右傾化の原因として挙げたのが経済的不安である、と述べた。

他にも核家族化・超高齢化社会少子化etcを挙げることも出来るが、そうした内政における生活上の根本的問題への不安感が、右傾化という形で顕在化しているのだと思っている。

話を、経済的不安に戻すと、それでは日本はこれから健全資本主義を保っていくことは出来るのだろうか? 資本主義成立に必要不可欠な経済成長の可能性を日本はもっているのだろうか?

残念ながら、その可能性は持っていない、と言わざるを得ない。この議論は煩雑になるので一気に省略して、この結論が正しいものだとしておこう。

じゃあ、どうすればいいのだろうか?

経済成長を断念することだ。

日本国に住むすべての人びとが幸福であることを第一としなければならない、と私は考える。

たとえ国力が弱まろうとも、それは仕方のないことなのだ。

賭け事において重要なのは、負けはじめた時に淡泊に手を引く勇気である

今の日本の状況というものはそういうものじゃないのか、と思っている。

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