2013-09-23

ソフトウェア作りの仕事を楽しむ方法

私は、ずっと IT 技術者として飯を食ってきたが、仕事楽しいと思うことがあまりなかった。その原因について考えてみる。

私は、中学生ときプログラミングを始めた。いまは40代なので、だいたい30年前からプログラムを書いていることになる。ただ、中学時代の私は、とんでもない「ぼっち」でプログラミング話で盛り上がれる友達がいなかった。しかも、書いていたプログラムも、開発ツールというマニアックもので、ゲームとか楽しげなものに関心があまりなかった。プログラミングをすることは、ある種の修行のようなもので、決して楽しいことではなかったし、またそれは自分にとっては社会的孤立象徴であった。

社会人になった後、ひょんなきっかけで、IT業界に足を踏み入れ、気がついたら職業プログラマになっていた。才能があるのかどうかは不明だが、子供の頃からプログラムを書いてきた私は、まちがいなくデジタルネイティブであるとは言える。まあ、とにかく、コードを書くことを覚えるのに時間はかからなかった。

ただ、私はどうにもチームで仕事をするのが苦手だった。IT仕事は、調整が多い。仕様変更日常茶飯事だ。厳しい納期の下、ソースコードに変更を次々と加えるのはリスキー行為で、関係者に深い信頼関係がないと、人間関係がギクシャクする。

私は、プログラムを書き始めた時、ぼっちであったので、「プログラミング=独りの作業」という思い込みがあったのかもしれない。それがゆえか、ソフトウェア設計等に関して、他のプログラマと調整したり妥協したりすることが非常に難しかった。自分がいちばんうまくやれる、という思い上がりもあった気がする。そういうわけで、人間関係が険悪になることが非常に多かった。

最近のいくつかのプロジェクトで、喧嘩別れに近い体験をいくつかしたために、プログラミング仕事をすることにトラウマに近い思いを抱くようになってしまった。

しばらく仕事を離れて休んでみて、いま思うのは、もうちょっと自分が柔軟になれないだろうか、ということだ。答えは決して一つではないはずだ。もう少し、他者の意見を尊重できる人間になりたい。そしてプログラミング仕事もっと楽しめるようになりたい。

プログラミングは、人間コンピュータの間を取り持つ作業で、コンピュータのもつ潜在能力をこの現実社会で開花させるという重要仕事である。時には、コード社会を変えることもある。そういう意味やりがいがあって然るべき仕事だとは思うんだよね。いまの私の課題は、この仕事ストレスをあまり感じずに楽しむことだ。

いったいどうしたらいいんだろうね。ペアプログラミングでもやってみるといいのだろうか?

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