2013-06-05

同好の士がいない

4歳から楽器を始めて30年以上、今まで辞める理由が無かった程度の感覚で、なんとなく続けてきた。

高校までは先生に師事してレッスンを受けてきたが、今思うとかなりいい加減で、その楽器を4歳からやっていれば必ず習うレベル名曲をやったこともなければ、おっさんになった今はテクニックも荒れ放題と、本当に適当アマチュアだ。

多分保育園幼稚園の頃から続けてきた人の中では、自分は最も下手っぴな部類だと思う。

はいえ、この歳になって弾けないままでは死ねないと思うほど弾きたい曲(どれも名曲定番曲)が出てきたので、ウン十年ぶりにレッスンを再開した。

長年ヘタっていたテクニックが整理され、再構築されるのは本当に嬉しいし楽しい

この調子で、願わくば還暦までに、プロでも専門家しか手を出さない、キチガイじみた難曲かつ、最高にエキサイティング神曲を弾けるようになれば・・・などと夢が膨らむ。


さて、仕事しろ趣味しろ、何をやるかと同時に、誰とやるかも極めて重要なのは御存知の通り。

しか・・・似たようなプレイヤーが周囲にいないのだ。

まあ、自分みたく中途半端でいい加減で、しかも諦め悪い奴がいないのは道理だろうけど、分かっていても結構寂しいもので。


でも似たような人間がいない程度ならまだいい。

正直な所、自分は同じ楽器経験者とは全くノリが合わないので非常に苦手だ。というかその楽器を弾くのが好きな人はいつもしっくり来ない。

特に近寄りたくないのが、小学校高学年くらいの頃に、確固たる自分意志楽器を始めた、いわゆるレイト組。


物心つく頃から楽器をやっていた人は、その楽器向けに書かれた曲だったら、音符を見れば「なんとなく」「適当」でも、その通りの音は出せる。

これは自分のようなヘタクソでさえそうなのだから漏れ無く当てはまる話だろう。

しかレイト組は、この「なんとなく弾き」を非常に嫌うのだ。特に上手い人ほどその傾向は顕著だ。


大学サークルの先輩にそういうテクニシャンが何人かいたけど全員そうだったし、おまけに演奏の上手さを誇示し、ひけらかし、更には自分ヘタレっぷりをバカにしてきた。

ついでに女子にもモテてたけど、楽器であからさまな実力のひけらかしなんて必要ないじゃんと思っていた自分は好きになれなかった(自分のファンを増やしたいのは分かるけど)。

それから今習っている先生レイト組だけど、やはり適当な音は一切許さない。そんな音を少しでも出すと目の色を変えて怒る。

まあ自分が弾きたい曲は遊び感覚では絶対マスターできないので、そこはもうレッスンを真剣勝負だと思って取り組むことにしたけど。


結局、小学校高学年くらいから始めて上手な人は、そこまで弾けるようになるのに相当頑張ったのだろう。

ましてやプロになるなんて、自分みたいな怠け者には想像出来ないような努力と修練なしには無理なのは間違いない。

からこそ、なんとなく弾くのが、それで弾けたつもりになっているのが人一倍許せないと。はい、全くもって正しいです。

とても真摯人達なんだろうけど、音楽ってそれだけなのも勘弁・・・と思うのだ。ちょっと息が詰まるというか。


ちなみに物心つく頃から楽器やっている人の感覚を理解してもらうのは、とっくに諦めている。

プロ世界ならゴロゴロいるだろうけど、アマで、そして男では滅多にいないだろうから

  • ゲームミュージック好きならこんなのどうだい https://sites.google.com/site/geonbu/

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        • 自分も大学オケは実質2年くらいしか活動してない。 当時はそもそも古典派以降の、要するにクラシック音楽というカテゴリーで主流になっている曲を全然知らなかったし興味もなかった...

          • なんでもそうだけど、結局家庭環境に教養があれば子供にも教養が身につく。 クラシック音楽だって同じだよね。

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