電車の中で初恋の人と再会した。中学を卒業して以来、10年ぶりに会話をしたのだけどその時の印象がとてもよかった。平たく言えば好みのタイプにドンピシャだったわけである。
昔(小学生のころ)は優しいぽやんとしたところが好きだったんだけど、雰囲気はそのままにさらに素敵になってた。
骨太で背が高く、ちょっと油断しすぎじゃない?ってつつきたくなる肉付きで、ちょっとだけ年齢より老けて見える人畜無害な感じ。女の子と縁のなさそうな、いわゆるオタクっぽいひと。
その時は二言三言しか交わせなかったのだけど、また会えたらいいなーなんてぼんやり思っていた。
それから一年もしないうちに世間ではfacebookなどのSNSが普及して、中学の友人つながりでその彼ともつながることができた。
お互いSNSを更新しないので、動向はさっぱり上がってこないけれどまぁ満足していた。
しかしそのうちに「ちょっと会ってみたいな」という気持ちがもたげて、ふくらんで、メッセージを送ってしまった。
「パソコン買いたいんだけど、機械詳しいって聞いたから、一緒に見てほしい」
ほぼ10年ぶりの、しかも当時だってそこまで仲が良かったわけではない同級生からそんなメッセージをもらった彼はどう思ったのだろう。
簡潔に「●●日ならいいよ」と返事があって、ちょっと、いや、正直かなりうれしかった。大人になってわすれてた「きゅーん」というアホっぽい感情を思い出した。
もちろん現在「好き」ではないけど、やっぱり初恋の人だし、当日は猛烈に恥ずかしかった。
子供の時分、私はどちらかといえば男勝りで、オシャレなんてものは恥ずかしいと思ってて、お兄ちゃんのお古を着ただっさい田舎のブタ子だった。
それが大人になってそれなりにオシャレも楽しめるようになって、もちろん社会人らしく化粧もする。がんばって高いヒールもはいちゃう。
しかし素材は決して美人ではないわたしなので、小学生のころの面影だってもちろんある。
なにこれ!恥ずかしい!
とか思いながらもやっぱり「昔より綺麗になった」と思ってもらえたらいいなーなんて期待もあって
待ち合わせで彼に近づいていくとき、めかしこんでる自分がとてつもなくいたたまれなかった。この辺が支離滅裂なのはちょっと許して。
ランチしてショッピングしてお茶したわけだけど、小中の9年間があるから人となりはわかってるし話には困らない。むしろ楽しい。
話してみるとやっぱり彼はオタクになっていて、女の子ともあまり縁ないようで、それがちょっとうれしくもあった。
だって女の子とこうやって話すの半年ぶりとか!半年ぶりの女の子がこんなのでなんかいっそ申し訳ない。
私自身男性とお付き合いしたことがないので、相手が同じくらい初心なのは大歓迎。
あー、やっぱり初恋の人とお付き合いできたら素敵だなーなんて思った矢先、彼の就職先が四国だと知った。しかも来月から行ってしまうらしい。
残念だけど、これは発展しないなと気づいてしまった。
彼もこちらで彼女を作る気はなさそうだった。今回は誘われたので来た、というだけだったのだとおもう。
どれくらいの遠距離かは分からないけど、諦めんなよ!!
初恋の人が帰省しているようだったので、初詣に誘った。 一年ほど前に会ったきり一度も連絡をしてなかったけど、あっさりと良いよと言ってくれた。 小中学生のとき、彼が大好きだ...