今週末から東京都ではステイホーム週間が始まり、もはやStay Homeのハッシュタグやおうち時間を満喫する人々のツイートを見ない日はない。
しかし私はめちゃくちゃStay Homeしたいのにさせてもらえない、なぜなら昨日も明日も通常出勤だからです。
別に医療従事者でもインフラ関係でもない不要不急の業種で、実際デキる同業者はとっくの昔に在宅勤務を始めている。
しかし私の職場には在宅勤務の意識などさらさらなく、正社員も嘱託職員も派遣もパートも毎日変わりなく出勤している。
在宅勤務ができない原因は様々だが、主に正常性バイアス働きまくりの職場の空気と決断力のない上層部、日々大量に溜まっていく紙書類とDMにすら枠印作って回覧するハンコ至上主義に問題があると思う。
しかし世の中の優良企業は続々と在宅勤務やテレワークを導入しているようで、正直すごくすごく羨ましい。
朝はいつもゆっくり起きて自室のデスクで好きな背景に設定したzoomで会議とか打ち合わせして、昼にはちょっと凝ったランチを食べ、おやつにはクッキーとか焼いたりして、終業後はオンライン飲み会で盛り上がる。
そんな悠々自適な生活を送る人達を想像すると羨ましすぎて気が狂いそうになる。
さらにそんな高等遊民達が「在宅勤務って暇」「外出できなくてしんどい」「通勤って必要なことだったんだな」とか言ってるともう、こっちの立場はどうなるんだと惨めになってくる。
元来オタクなので頼まれなくても家に引きこもっていたいのに、出勤しなければならない。
自分や家族が感染しないためにも外出を控えろとさんざん言われているのに、出勤しなければならない。
それならいっそ出勤拒否すればいいのに毎朝同じ時刻に家を出てしまうあたり、なんだかんだ私も同調圧力に弱い人間なんだなあとつくづく感じている。
今、世界中の人達が互いに距離を取り、店を閉め、家で過ごそう、みんなでこの危機を乗り越えようと頑張っている。
だけど私はそういった人達の努力を台無しにしているのだ。出勤して仕事をする、たったそれだけのことで、世間を裏切っている。
いつかコロナが終息する日がくるとしたら、それは国や自治体の要望に従い、家で過ごせるような環境づくりに注力した個人や企業の功績である。
「あの時頑張って良かったね」とみんなが健闘をたたえ合う輪の中にきっと私は入れてもらえないし、入る資格もない。
なぜなら明日もあさってもGWも出勤で、無症状のうちに誰かを感染させたり、逆にウイルスを自宅に持ち帰ってしまう危険をはらんでいるからだ。
安全な暮らしがしたいのに、させてもらえない。世界中に広がるStay Homeの輪の中に加わりたいのに、できない。つらい。
しかし私も休日を家で過ごしつつ通販で不要不急の買い物をしたりして、見えない誰かのおうち時間を奪っているんだろうなあと思う。
早く元通りの生活が戻ってほしい。そうすれば私が外出自粛中にのん気に出勤してたバカ女だってバレることなく、友達と映画やカラオケに出かけられるはずだ。
うんち
tenshoku