平成最後の平日、
子供には離婚することは告げていなかったが、役所に行く私を見つめていた眼差しは心なしか寂しそうな顔をしていた気がする。
妻のほうから離婚してほしいと言われたが、役所に着いたら「やっぱりやめよう」と連絡があった。
私は「今ここで止めてもこの先同じ話を繰り返すだろう」と伝えて離婚届を提出した。
他人同士が仲良く暮らすということの難しさを感じた4年間だった。
道行く家族や両親はこれを乗り越えて私たちを育ててくれていたのかと思うと、親のありがたみを感じる。
意見の食い違いや価値観の違いを話し合って乗り越えて成長していくものだ。
どちらかのほとぼりが冷めるまで待つだけで、今後同じようなことをしないための取り決めや話し合いを怠った。
私はこのやり方は間違っていると気付いていた。
しかし、収まった事態をまた掘り返して相手の機嫌を損ねることを恐れた。
今考えても呆れる。
ただそのときは彼女の暴言が自分のストレスとなり、どうしても次に生かす話し合いができなかった。
せっかく収まったのに、また心無いことを言われるのではないかと。
そんなことを続けながら付き合って1年くらい経った。
喧嘩の頻度が増えてきていよいよ私が耐えられなくなった。
お互いの家は3時間ほど離れており、すぐ会えないことも原因だと考え、同棲を提案した。
今思えばここで別れるという選択肢もあったが、私も彼女もお互いに依存してしまっていたのだと思う。
同棲を始め、しばらくはうまくいっていたが、それも長くは続かなかった。
やはり根本的に解決していない問題を前にしては、同棲という付け焼き刃では役に立たない。
同棲前は物理的な距離があったたため、険悪な雰囲気になっても、自宅で一人知らないふりができた。
一緒に住んだらそれができない。
「良いことばかりではない。」
頭ではわかっていたはずなのに、それが起こったときには結局何もできない。
そんな馬鹿なような真面目なことを考えたりもした。
何かあったときは淀んだ空気の中で2人、喋ることもなく置物のように存在していた。
最初は問題に向き合っていたが、何度も繰り返すうちに心が錆びていくのを感じた。
まるでどうやっても動かない岩を一人で運ぼうとするような。
すべてをシャットアウトする彼女を見ると、そんな虚しさを感じた。
そんなときでもお互いどちらも居づらくなって、家を出るようなことはしなかった。
私は気分転換に家を外したかったが、自分が1人で出掛けることは浮気とみなされたので、それは叶わなかった。
さすがにこれには私は首を縦には振らず、「今の状態ではできない」と伝えた。
数日考えて結婚することにした。
彼女だけではなく、私自身を改めなければいけないことがたくさんあった。
ここまで読んでいただければ予想ができる通り、結婚後も何も変わらなかった。
子供が欲しいということは以前から聞いていたので、結婚後はすぐに欲しがった。
それにお互い貯金も貯まっていなかった。
彼女は激昂した。
・産まないほうは何とでも言える。
・作ろうとしてもできないこともあり、危険な高齢出産なんかしたくない。
2人の関係が続くかどうかや、こんな状態で子育てができるかどうかは気にしていないようだった。
子育てが始まればこんな不毛な争いを夫婦間でやっている暇はないのだ。
逃げ続けた私はあろうことか、まだ見ぬ自分の子供に救いを求めた。
それからは子供ができればこの生活は終わるんだと言い聞かせて生きてきた。
私の希望的観測は一瞬にして崩れ去った。
私たちは変われないのだと。
もしくは変わる気がないのだ。
事あるごとに「離婚しろ」とは言われていたが、今回初めてそれに同意した。
そして冒頭に戻る。
『一緒に住むようなれば…
結婚すれば…
そんなことを毎回信じていた。
今考えたら何と甘い考えだろうか。
話し合うことから逃げて、意見の衝突を恐れて、相手に付き従う。
私たちは離婚届など出さずとも、初めから夫婦にはなれていなかった。
自分がまっすぐ正面から向き合って矯正しなければならなかった。
自分が例え嫌な思いをしたとしても、それは後々の自分のためになったのに。
離婚したことに対して後悔はしなかったが、子供に対しては無責任なことをしてしまったと罪悪感は残った。
エゴが強い日本人には結婚生活は向いていない。 どうせ離婚するだけなら人生の時間の無駄。
日本人の本性 「自分さえ良ければ他人はどうでもいい」 「自分が一番かわいい」 自分のことしか考えてない人間が集まれば喧嘩になるのは当然だ。 日本人は未熟だ。 外見は大人でも中...
今日の連続ネナベ嘘松小説 https://anond.hatelabo.jp/20190430121512 https://anond.hatelabo.jp/20190430164118
告られたとき、増田さんは既婚者で、不倫だったんだぬ! 不潔!
男性って感情的になったら負けっていう刷り込みされてるからか、話し合いができない人多いよね。 女性の方が喧嘩の原因のディテール覚えてたりして細かく責められると何も言えなく...
anond:20190430193035
違う違う。そんなの乗り越えてない。たまたま運が良かっただけ。 選び放題のイケメンはいろいろ付き合って、自分に一番良い女を探すみたいだけど、フツメン以下はなかなかそんなに...
やれやれ、話し合いができない人とは結婚もできないよ Marriage as a long conversation. - When marrying you should ask yourself this question: do you believe you are going to enjoy talking with this woman into your old age? Ever...
でも、結局、人間は理屈じゃないのだ
人は人を変えられないよ。真正面から向き合ったって離婚が早くなっただけだ。
誰かがブコメで言っていたけど、夫側が我慢するなど対処するしかないよ。 妻自身は「暴言を吐いていい理由がある」「暴言を吐かざるを得ないくらい心理的に参っている」と考えてい...
「私たち女は虐げられてたんだから何したっていい」って考えてる女多過ぎだよね。虐げられてた時代には生まれてなかったくせに。 これも東大入学式で妄言吐いてたババアのせい
大塚家具を買えばいいんじゃないw
ヨカッタネ!新しい嫁は大塚家具のヘアスタイルの方かな?
そういう人にかぎってちゃんと整理したからって前のままを引きずるんだよね 事細かに整理した風に全部蒸し返して語るとか正直正気の沙汰じゃない
1945年、日本人はアメリカに原子爆弾で大量虐殺されました。天皇は日本を敗戦に導いた指導者でした。おめでとうございます。 In 1945, the Japanese were massacred in America by the atomic bomb. The Empero...
とりあえず、お疲れ。