2014-06-30

カウンセラーが大嫌いな話

中学生の時、学校部活動にあまり行きたくなく、嫌だなあと思いながらも小心者なので通っていた。

全校朝礼か何かで、学校内の空き教室を使って、曜日限定カウンセラー先生が来ると知らせていた。

カウンセラーがどういうものなのかわかってなかったし、なんか弱い人が行くところという印象があって初めは抵抗があったけれど、勇気を出して行ったみたらくだらない愚痴を聞いてくれてわりと楽しかったので定期的に行くことにした。時々友達を連れて行ったりもした。絵が好きだから絵を描いた。

その時の私は母の存在プレッシャーになっていて、本人は気軽な発言だっただろう言葉に打ちのめされて、本当に辛かった。だからその話をカウンセラー先生にして、というかほとんど伝えることはできずに時間いっぱいまで号泣することの方が多かったが、たどたどしく話す言葉を聞いてもらった。

ある日、いつものように予約を入れてカウンセラーを受けた。その日は今までで一番辛い日で、何も話せず、ひたすら泣いた。先生はティッシュを差し出してくれた。どうしても泣き止むことができずにずっと泣いていた。

時間が来た。「次の子がもう待ってるから。」泣き止むことができないままの私はそのまま教室を出された。扉がしまって、まだ泣いていた私の耳に「前の人大丈夫?」なんて会話が聞こえた。

それでも涙が止まらなくてとりあえずトイレでひたすら泣いた。3時間くらいいた。外はすっかり暗くなって、早く帰れと急かしているようだった。

カウンセラー先生心配して声をかけに来てくれるかなんて思ったけど、そんなことはなかった。

帰路でも号泣しているので、上級生にからかわれた。恥ずかしいし、死にたくなった。

所詮小心者な中学二年生のしにたいなんて、行動に移せるはずがなかったし、現に今生きている。

今思えば、あのカウンセラー先生が私を部屋から出した理由がわかる。

時間から。次の子が待ってるから。当然だ。その通りだ。実に正しい。

その後は仕事が終わったから帰った。全く正しい行為だ。あれから何年も経ち、私だって仕事が終わればさっさと帰る。

それでも私はカウンセラーのことが大嫌いになってしまった。逆恨みのようなものだ。

あんなに私が辛かったのに助けてくれなかった。

あなたのためにできることを尽くすとかなんとか話してくれたのに。

所詮仕事できてるだけの女の人だ。

カウンセラーなんてそんなものだ。

薄情者だ。

辛い人に上辺だけ話を合わせるのだ。

あんなにも話を聞いてくれて、ただ泣いてる中学二年生なんて最高にめんどくさい存在にきちんと対応してくれた心の広いカウンセラー先生が大嫌いになった。

ここまで頭でわかっていても大嫌いだ。

カウンセラーというハードお仕事を精力的にこなされている皆様には本当に申し訳ないのだが、大嫌いである。

泣きわめいてから数ヶ月経った時、学校廊下で会って、あら増田さん最近はどう?予約入れようか?と言われたので適当な時に予約を入れて笑顔さようならを言った。いつ入れたかなんて覚えてないし、行く気もなかったので先生はその時間すっぽかされて1時間とか部屋にいたんだろう。当時の私はそれが仕返しだという感じでいた。中学二年生の浅知恵だ。


脳の病気で飲んでいる向精神薬のせいもあってか、多分いま鬱症状(無気力無感動無関心がちょっと異常)のようなものが出ているので、ああこれはカウンセラーさんのお話を聞かないといけないのかなとぼーっと思っているけれど、カウンセラーさんが大嫌いな気持ちがどうしても、どう頑張ってもこの憎しみが拭えないので、予約入れられない。大嫌いだ。カウンセラーお仕事を頑張っている世の中の方々、不愉快な気持ちを与えてしまい大変申し訳ありません。誰かこの鬱(なんちゃってかもしれないが)治して。

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