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[人文社会]「架空創作表現規制禁止の法制化を求める署名」がひどい件について
ttp://fragments.g.hatena.ne.jp/yuuboku/20090626/1246036872
一番まずいのは、「弾圧を批判するための手段それ自体が弾圧になってしまう」というミイラとり現象だと思います。つまり、手段において「やつら」と同化してしまっているということ。もしここで、「いや、我々がしようとしているのは“正しい弾圧”なんだ」と一瞬でも思われた方は、ご用心なさいませ。「やつら」も同じことを考えています。同じ土俵で戦う限り泥仕合は永遠です。
それに、少なくとも「やつら」のほうが勉強しています。誰に、どのように働きかければ世の中を動かせるか心得ています。これに対抗するには、自らも学ばねばなりません。
ttp://d.hatena.ne.jp/statsread/20100314/1268571666
スウェーデンはいわゆる「北欧モデル」の代表選手で、高い税率と高福祉を特徴としながら、維持可能な福祉システムと高い経済競争力を持ち、国民の幸福度が高い、と一般的に考えられていて、英米型の対極でありながら成功した経済モデルとして参照されることの多い国です。件の記事は、2006年9月の総選挙の直前に書かれたもので、そのスウェーデンの経済について、そんなに甘い世界ではないという現実を分析しています。
有料の記事なので全部翻訳してしまうとまずいので、ポイントだけかいつまんでおきます。登録無料期間限定のお試し版でも閲覧できるので、興味があれば直接呼んでみることをお勧めします。
2006年第2四半期は、年率2.6%成長
Social Democrats党が過去74年の中で65年間政権に就いている
社会的な不満を背景に、Moderate党を中心とした4党連合が徐々に力をつけている
しかし、Social Democrats党は依然として力を持っている
スウェーデンの経済の黄金期は、1870年〜1950年ごろで、ここ50年間は経済は長期的な停滞に入っている
1970年にはOECDで4番目に豊かな国だったが、1998年には16位に後退した
現在も依然として経済的な強みを持っている
よく管理された、輸出主体の、ハイテク企業
教育の質の高い労働力
女性の労働参加の高さ
英語が広く使われている
コンピューターリテラシのある人が多い
グローバリゼーションが経済に有利に働く
公式の失業率は6%だが、さまざまな施策で人為的に低く抑えられている。以下の人は失業率に含まれない
政府の雇用創出計画に参加している人
早期退職した人
働く意向のある学生
不自然に数の多い長期疾病休暇中の労働者
広く見られる常習的欠勤
真の失業率は15〜17%程度と推定される
1950年以降、民間部門での雇用創出はゼロ
企業規模の上位50社のうち、1970年以降に創業した企業はたった1社
自営業者の比率は、OECDの中で最低
公式の最低賃金はないが、労働組合の力で事実上の最低賃金がある
労働契約は、一時的雇用やパートタイムを嫌う労働組合によってほぼ決められる
公的セクターの雇用は、全雇用の30%を占める(ドイツの2倍)
公的セクターの生産性は、OECDの中で最低というヨーロッパ中央銀行の調査がある
Social Democrats党は、競争政策、公的サービスの民営化、規制緩和に消極的
歴史的には、経済が自由で税が低かったときにスウェーデンの経済は繁栄していた
「北欧モデル」というのはどこか1国の経済のことではなく、さまざまな国のいいところをつなぎ合わせたものにすぎない
読んでいる内、一体どこの国のことをいっているのだろう(笑)と思ったのですが、日本も失われた20年どころか、失われた50年という道を進んでいくと、こういう未来が待っているのかもしれません。
ttp://d.hatena.ne.jp/Erlkonig/20090302/1235999322
「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」
とか
とか
「生活が辛いなら必死で働けばいいじゃない」
とか
「人生は気の持ち方次第でどうにでもなる」
とか。
自分自身はそういった問題を抱えておらず、どういう文脈の上でそういう問題が生じているのかも理解していないような人が、まったくトンチンカンで実行力*1のない「解決法」(のつもり)をずけずけと突きつけて何か言った気になって悦に浸ってるような図。
こういうのを「マリー・アントワネット的暴力」と呼んでみてはどうか。って山奥で会った紀仙が言ってた。
ttp://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20100309
就職できない人だって食べていかないといけない。でも正社員としては雇ってもらえない。では今までのように非正規雇用の道を探せるかというとこれも無理です。理由は、
(1) 友愛政権のおかげで、日雇い派遣や製造業派遣が禁止される。加えてそもそも有期雇用だったのに“契約非更新”まで「雇い止め」として問題視されるなど、非正規雇用も(企業側からみて)ややこしい制度になりつつあり、今後はその募集も増えない。
(2) 経済産業省は、現時点で正社員である人を守るために“専用のハローワーク”を作ろうとしている。これにより、好業績で人手の足りない会社も、正規であれ非正規であれ新規採用を増やす必要はなく、代わりに他社から正社員を借りてくればよい。この国では経済産業省も、新規採用を増やさないために全力で頑張っているのだ。
(3) 加えて高齢者が非正規雇用市場に殴りこみをかけている。
→文字通り「若者、アウトッ!」なのだ。
で、どうすんだろ?
答えは下記しかない。
1.「雇ってもらう」ことをあきらめ、起業する。
2.若者にしかできないこと(高齢者にはできないこと)で食っていく。
おー、すばらしい!!
高齢者が苦手で、若者のほうが得意なことって何? ITとか、創造性の求められることとか、語学とか?
おー、日本めちゃ明るい!!
あなたも土下座するのかなあ?
都合の悪いことには口をつぐむよね、当然。
それが大人の処世術だ。
d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20081103
クリントン政権が対日貿易赤字是正のための圧力をかけたことが未だにトラウマになって、
「民主党が政権を取ったら日本にまた圧力をかけるぞ」と言い続けている連中がいるけど、いったい何のために?
クリントン政権が日本に圧力をかけたのは、米国内の生産業(特に自動車)を保護するためだった。
当時、日本はアメリカにとって最大の貿易赤字相手国だったからだ。
ところが現在、アメリカの貿易赤字相手国の第一位はダントツで中国なのだ。その額は2位以下とはケタ違いに大きい。
日本は第4位である。すでに大きな脅威じゃない。
まず、圧力をかけるべきは中国なのだ。
ブッシュ政権が日本に圧力をかけなかったのは親日だからじゃない。
貿易赤字に関してブッシュは年金問題などと同様にほったらかしていただけだ。
その時、日本も標的になるだろうか?
アメリカ国内に自動車工場を持ち、アメリカ人を雇ってアメリカに貢献している。
なにしろ、アメリカでいちばん沢山売れている車はトヨタのカムリだけど、アメリカで作ってるんだよ!いっぽうGMやフォードやクライスラーは工場を人件費が安いメキシコや健保を国が負担してくれるカナダに移している。
だからトヨタ・カムリは本当はアメ車で、フォードやGMやクライスラーの車は今やアメ車ではなくなってきている。
民主党が保護主義を取るのは、工場などで働く労働者を支持基盤としているから、彼らを守るためだ。だったら守るべきはGMよりもカムリの工場ということになる。
かつてはアメリカ人の6人に一人は自動車産業に従事していると言われたが、今はフォードもGMもクライスラーも三社ともすぐにでも潰れそうだ。
もう今さら日本に圧力かけても遅すぎる。
だからむしろ日本には、今の調子でアメリカを支え続けて欲しいわけだ。いや、アメリカの自動車産業を救ってくれと頼んでくるだろう。
「ブッシュは親日」とか言ってた連中は、ブッシュが北朝鮮による拉致問題に結局何もしないまま、北朝鮮をテロ国家指定から外したことをどう思ってるのかな?
[本]ウェブを炎上させるイタい人たち-面妖なネット原理主義者の「いなし方」 ☆☆☆
ttp://d.hatena.ne.jp/fujipon/20100303/p1
だが、もう言いたいのである。
「意味のない発言しかできないバカに『自己表現』の名の下にゴミカス情報を撒き散らかすことを推奨するようなことを言わないでくれよ」「あなた達は書くべきことがたくさんあるかもしれないけど、書くことも特にない凡庸な人に余計な夢を与えないでくれよ。彼らを焦らせないでくれよ」「ツイッターは確かに面白いけど、一旦気になってしまうと、仕事にならないんだよ!あと、会議の途中でツイッターやってるヤツは迷惑でしかない」と。ツイッター関連書籍の中で、とあるツイッターユーザー(フリーランスで仕事をしている人)がいかにして活用しているかが記述されていたが、実際にその人と会議をしたことのある会社員によると「会議中、ロクに話も聞かず、会議の様子をつぶやいている。呆れてしまったけど、書籍の中では『すごい人』として描かれていて違和感を覚えた」という。
そもそも、ツイッターを日中だろうができる人というのは、誰からも怒られない「社長」や「フリーランスの人」「著名人」に限られる。会社員が会社でつぶやいていたらそれはそれで問題である。
「教えてもらう」人は質問ができない
ttp://d.hatena.ne.jp/keitaro2272/20090719/1247953010
「何か質問は?」と言えば静まり返る。あちこちで見られる光景です。その場ですべてが理解できるなら出席する必要などありません。アウトラインとメモに目を通すだけで十分に事足ります。質問が出ない場合は、そこに理解しようとしない人が潜伏しています。何のために聴いているのか分かりませんし、時間の無駄です。世の中には、質問ができる人とできない人がいます。前者が学ぶ姿勢、後者は教えてもらう姿勢です。
「学ぶ」の語源は「真似ぶ」です。相手の言ったこと、やったことを真似ることです。「学ぶ」人にとっては、真似できない、わからない部分は質問せざるをえないです。「教えてもらう」人には、そういうところはありません。話は聞いていますが、そういうものなのかと程度で、疑問など感じていません。ですから、質疑応答の時間に移っても、質問など出るはずがないのです。
どちらが、新しい知識や技能が身につくのが早いかといえば、とうぜん「学ぶ」人のほうです。自ら経験しようとしない人には何も学べません。「わからない」を自分を認識して、吸収しようという意識がなければ、何も学べません。質疑応答の場などで質問ができない人というのは、そもそも学ぶ姿勢になっていないのです。
「教えてもらう」人は極端に知識や技能が身につくのが遅いです。自分の身をもってやろうとしないから、疑問を感じられませんし、質問を組み立てられません。疑問をもたないから考えるということにもつながっていかないというスパイラルに嵌っていくのです。他人の話を聞いたり行動を見たりして質問する力があれば、教えてもらえなくても自ら答えを模索することができます。この当たりに答えが有りそうだと思って質問すれば、返ってくる答えも的を得たものになりますし、質問された側も答えやすいです。
さらに質問力がついてくれば、答えに迫っていくスピードが増し、最終的にはピンポイントで自らの答えを導き出すことができるようになれます。その得られた答えを持って「質問」すれば、回答者からハイレベルな答えを、より多くを引き出すことが可能になります。これこそが質問の真髄だと思います。
誰しも当初は質問力など、持っていません。「これこそ質問すべきことだ」という点について正しく理解できている場合は、そう多くはありません。「あなたが質問をして得られること」は、回答者の持つ経験や知識のうちの「あなたが思いついた」質問の範囲でしかありません。
ハードルが高くて質問できないのは、本末転倒です。質問できないなら、よく分からないながらも「何となく質問できる時間」を確保することです。質問された側は、自分の経験と知識の大海の中から「あなたに最も有益なメッセージ」を選んで出してきてくれます。
質問の持つ効能は計り知れないものがあります。これを知らずして、人生を過ごすのは残念です。質問とはなにかを教えてくれる本書は、あなたに豊かなものをもたらしてくることは間違い有りません。
ttp://d.hatena.ne.jp/finalvent/20100304/1267746857
戦後日本の反戦運動や米国のベトナム反戦主張などでは、「戦争の本質は殺人」とかいう明大が大書される。文学的な表現としてはそういう側面もあるし、個々の戦闘ではそういう側面があるのは否定しがたい。が、近代戦争で問われるのは、戦闘のリソースであって、殺人ではない。劣化ウラン弾が問題なのは、タンクを打ち抜くことでタンクのリソース破壊以上にその捜査員を殺害するため。動揺に、戦闘のリソースでなくなった敵兵は保護の対象になる。こうした近代戦の基本が周知されなかったことが日本の戦争の悲劇を増加させてしまった。
ttp://d.hatena.ne.jp/mkusunok/20071019/ngm
京都府警がWinnyを摘発して金子さんから「もうメンテしません」と念書を取ったりしている間にKaZaAをつくったNiklas ZennstromとJanus FriisはSkypeをeBayに売り抜けてJoostで快進撃。中国ではBlin.inがBitTorrentの50倍速いかはさておき、ユーザーベースを拡大し技術を磨いてる。日本の家電メーカーがデジタル化だ情報家電だダビング10だと役所や既得権者に振り回されている間にAppleや任天堂に追い越され、たっぷり税金を注ぎ込んだ東大や未踏ソフト事業で育った技術者はGoogleやIBMに吸い込まれ、といった構図を俯瞰してみると考えさせられる。
この国は起業家を育てられない
ttp://d.hatena.ne.jp/RRD/20100302/1267505594
俺がそれを書いたり口にするたびに、税金を使って支援してもらってるだけありがたいと思え的なこととか、お前が支援されないからって嫉妬して批判するな的なことを言う衆が湧くんだけど、それは明らかにオカミにお貰いをもらってる乞食の発想。
俺たちが納めた税金、社会の役に立とうとするときに使われなくていつ使われるんだ?
何回も書いてるけど、結局この国の起業支援というものは、新しい産業が必要です、その育成のためには予算が必要です、その予算は俺たちとコネのある仲間内で使います、支援をしたというアリバイを作りました、あとのことは知ったこっちゃありません、と。
ttp://d.hatena.ne.jp/KoshianX/20100301/1267448949
割と子供でも作りゃあがんばる気にもなるもんだが、それとて今の日本じゃ養育に対する要求水準が厳しくて金がかかりすぎる。高校進学が当たり前になったあたりからおかしくなってきたんだよな。公立高校に落ちた生徒を受け入れる私立高校の学費で親が苦しんでたりする。普通に中卒で働ける仕事につけばいいだけだし、転職したかったらあとで勉強すりゃいいだけなんだけど、日本という社会がなかなかそれを許してくれない。
アメリカもそうらしいが、日本はヒステリックで許容範囲の狭い社会になってる。オリンピック選手の服装がみだれた程度でメディアが騒ぎたてる。99%の人を救ってる制度に、1%の不正を理由に異を唱える。
発展途上国のテキトーさがちょっとうらやましい。飲食店を作って開店許可を取ろうとしたら「客も入ってない店に許可なんざ出せるか」と怒られたなんて話も聞いた。愉快な話だ。
でもそんなもんでいいのかもしれない。何もかもきちんとやろうとすればコストがかかる。UNIX哲学のひとつに「9割うまくやれ」というものがある。8~9割方うまくやるプログラムを書くのは簡単だが、残りの1割を埋めるのはとんでもないコストがかかる、という話だ。
ttp://d.hatena.ne.jp/zyesuta/20100226/1267185271
自衛隊がなかなか現場につけなかった原因はいろいろあります。このうち「派遣要請が遅れたから、自衛隊が遅くなったのだ」という一部だけがずいぶん注目され、喧伝されたように感じられます。確かにそれは問題でした。1986年の三原山噴火の際に中曽根内閣がやった迅速な指揮などと比べると、当時の制度でもやろうと思えばすばやい対処ができたことは明らかです。だから指導者に問題があったことは事実なのですが、しかしそういった個人的な資質だけが悪かったのではありません。
渋滞を規制する権限があたえられていなかったこと、事前の県・警察・消防との打ち合わせができていなかったことなどは、個人の問題で片付けることができません。緊急事態が起こる前に、自衛隊を含めて対処を考えておく、そのために必要な権限は与えておく、という備えが不足していました。
そうなってしまった遠因は、日ごろの防災訓練にも自衛隊を呼ばないことに象徴される、自衛隊への、ひいては有事全般へのアレルギーです。元外交官の岡本行夫氏はこう述べています。
私も、地方自治体と色々折衝した経験がありますけど、そのとき感じたのは「緊急事態ということを考えること自体が反平和である。ましてや米軍だとか自衛隊だとかいう実力部隊が関わってきたら、途端にそれが反動的軍国主義になる」という自治体側の認識です。
これは、下の行政単位にいけばいくほどその感覚が強いですね。……住民に一番聞こえのいいように、おどろおどろしいことは一切やらない。したがって、緊急事態の研究など、けんもほろろの応対をされてきたわけです。(セキュリタリアン 95年3月 p7)
質に関する質問
ttp://d.hatena.ne.jp/gallu/20090317/p4
質問1
東大の、数学博士のレベルの人が「難しいけど回答できる」程度の、数学の難問がここに1つあります。
これを「小学一年生」が何人いれば、博士と同じ消費時間、程度で解く事ができるでしょうか?
質問2
ある優れたエンジニアが、かろうじて設計/実装できる程度の、厄介なシステムがあります。
新人エンジニアが何人いれば、優れたエンジニアと似たような工期でシステムをくみ上げる事ができるでしょうか?
…同じ意味合いの質問だと思うんですがねぇ。
同じ回答が帰ってきたためしがない。不思議だなぁ。
一応、一言。
ある一定以上のレベルの質には、根本的に「できるか/できないか」という身も蓋もない壁が存在します。
その状況下において、0.1をどれだけ大量に集めても、それはけっして1にはなりえません。
昨日のニコ生のベーシック・インカムについての議論を文字起こしした
ttp://d.hatena.ne.jp/qktn/20100221/1266769423
学生を見ていると、就職活動にかかるコストが異常だ。雇ってもらうのにあれだけのコストが必要なのはおかしい。企業で働かないと食べていけないと思い込まされ、奴隷のような精神状態になっている。
ttp://d.hatena.ne.jp/zyesuta/20100225/1267091161
震災のとき、有事のリーダーにふさわしい果断を示した人は民間にも少なくありません。その代表がダイエーの創業者である中内功社長(当時)です。彼は社長でありながら自ら現場を歩き回って情況を把握し、指揮をとりました。
兵庫県内ダイエー49店舗は震災で被害をうけ、うち25店が営業不能に陥りました。現場を回って中内社長が命じたのは「とにかく店をあけろ。開けられない店も明かりをつけろ。明かりがなければ街は死んでしまう」ということです。「ガスや水道がだめで店を開けません」という担当者を蹴り飛ばして、営業させるなり、明かりだけでもつけさせるなりを断行しました。
なぜ中内氏が「店を開ける」ことにそこまでこだわったのでしょう。それは終戦直後の物不足の経験によっているのではないか、と大震災誌は書いています。店が閉まったり、商品が店頭になくなれば、パニックが起きます。だから「どんな時にも商品を供給し続けるのが商人の使命だ。それが街に活力を生む」と、氏は考えたそうです。
こういう一貫した理念をもつのも立派ですが、それを力押しで実行した彼の指揮はさらに見事です。地震の被害で「エレベーターが動かせない」という担当者にカミナリを落としたのですが、そのときの言葉が「自分で確かめろ。動かせないといわれても、どうしたら動かせるか考えろ」というのです(P373ー374 「阪神淡路大震災誌」)。
彼は決して無謬のリーダーではありませんでしたが、少なくともこの時に示した果断さと行動力は、有事のリーダーのあり方、その一例を示しているでしょう。極端に言えばこれくらいのガムシャラな果断さが、時の政治指導者にもあればどうだったろう、と思ってしまいます。
ttp://d.hatena.ne.jp/aoisome/20100217/1266416353
役に立てられない援助物資が大量に送られることで、現地を余計に混乱させることを「第二の災害」と呼ぶそうです。
しかし、現地の人のために何かをしなくちゃ!と立ち上がって行動に出た人に対して、鬼の首をとったかのように責め立てる状況はどうかと思うんですよね。
優しい気持ちで行動を起こしたんですから、それを叩いてしまうと、出る杭は打たれるみたいな構図になりますよね。
そういう人が叩かれる世の中っていうのは悲しいですよ。
叩くんじゃなくて、行動のベクトルの向きをちょっと変えるように、助言してあげればいいのではないかと思いました。
気持ちを現地の人に伝えることが千羽鶴を作る目的なのですから、気持ちが伝われば、なにも千羽鶴自体を現地に送らなくてもいいわけです。千羽鶴を写真にとってメッセージを添えて、援助物資と一緒に送ってもらえば、輸送コストを切迫しなくてよくなります。
千羽鶴は、日本国内のどこか、人がたくさん集まる場所に、「ハイチ大地震の募金呼びかけ」のためにシンボルとして飾ってもらえばよいかと思います。
千羽鶴を見た多くの人が、募金をしてくれれば、千羽鶴自体を現地に送るより、ずっと良いわけだし、千羽鶴を作ることも無駄にならないわけです。
そういう活動が、メディアなどで紹介されれば、よりハイチ地震に対して世間の感心を向ける効果も期待できます。
ちょっとやり方を変えてみればいいだけなんです。