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秋田弁講座「くされたまぐら」
『しっかしおめだば何さでもはってくるもんな、ほんっとくされたまぐらだごど』
…数人で会話をしている場面を想像してお読みくださいな。そしてある一人に向けて発した一言といったシチュエーションになります。
『しかしあなたときたら何にでも入ってきますね、本当にでしゃばりですね』
こういう人、いますよね。でも、「でしゃばり」とか「口を挟みすぎ」とかは傷つける言葉として捉えられがちなので、秋田弁ではこういった「やんわり罵倒する言葉」が多いのです。
しっかりと語源がありまして、母から聞いたこの言葉を解説をしてみますね。
「たまぐら」は「たまくら」が訛ったもので、鎌や鍬などで木でできた柄に金属部分を固定させる丸いかたちのものです。これが腐ってゆるくなると役に立たなくなり、どんなものにでもスッポリとハマッてしまうことから、何にでも口を挟み大して役にも立たないことばかり言っているお節介さんを「くされたまぐら」と言うようになったのだとか。